【藤原義雄の南紀直送便】寒グレ期用の「まき餌」で大型釣り上げよう

スポーツ報知
まき餌を工夫して狙い方を絞れば良型の寒グレに出合える可能性が高くなる

 南紀は今、海水温が17度前後になり、寒グレ期に突入した。一年で最も大型が狙える季節だ。しかし、それなりのタックルとまき餌を準備しないと、大物は振り向いてくれない。今回は大型グレを仕留めるための「まき餌」がテーマだ。

 さて、皆さんのまき餌は年間を通じて同じものだろうか? 私はシーズン前半と寒グレ期では、かなり変える。

 まず、シーズン前半は遠投力を重視。磯際にウジャウジャ居る餌取りをかわすため、仕掛けもまき餌も遠投する必要があるからだ。オキアミは全解凍にせず、半解凍のものを刻んで使う。ヒシャクのカップでまとめやすいのが理由。配合餌はイワシパワーグレスペシャル(マルキユー)がメイン。まとまりがよく、拡散性もある。さらに遠投力を増すためにアミエビも混ぜると最強の“遠投まき餌”が出来上がる。

 一方、寒グレ期のまき餌に遠投力は必要ない。この時期は極端にグレの活性が低くなり、特に大型は磯際から離れようとしない。だから、際狙いが基本。ただし、大物は用心深く、ハリの付いた餌を簡単に食ってくれない。大型グレをだまし、口を使ってくれる状況を作るのだ。つまり、ハリの付いた餌をまき餌のオキアミの中に、いかに長く漂わせるかが勝負。難しそうだが簡単だ。配合餌を少なくしてオキアミをメインにすれば、より刺し餌と同調するまき餌が出来上がる。

 1月と2月は、でっかいグレと出合えるチャンス。徹底的に磯際を狙って大型を釣り上げよう! ※次回は2月1日に掲載予定。

 ◆藤原さんのまき餌 ▽シーズン前半=生オキアミ12キロ(半解凍)にマルキユー・イワシパワーグレスペシャルとグレパワーV9スペシャルを各2袋ずつ、遠投ふかせTRとのりグレを各1袋ずつ混合。

 ▽寒グレ期=生オキアミ12キロ(Mサイズ、全解凍)にイワシパワーグレスペシャル1袋、のりグレ2袋を混合する。

 ◆藤原 義雄(ふじわら・よしお)1950年9月20日、徳島・鳴門市生まれ。67歳。21歳からグレ釣りを始め、数々のトーナメントで活躍。「ゼロスルスル釣法」の考案者。がまかつ、マルキユーなどメーカー数社のインストラクターを長年、務める。グレ闘友会会長。和歌山県白浜町で餌・釣具店「フィッシングベース海クン」を経営。

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