【発言要旨2】ファンへ謝罪と反省…ASKA被告初公判
ASKA被告の初公判は28日、東京地裁425号法廷で午後1時15分から始まった。約1時間半、覚醒剤におぼれていく過程を生々しく語った。
◆検査キットについて
検察官(以下検)「検査をかいくぐって覚醒剤を使ったのか」
ASKA(以下A)「はい。キットを使った直後に薬物を使えば(次の検査の時に)反応が出ないと思ったからです」
検「やめようと思わなかったのか」
A「それができないくらい恐ろしい薬ということです」
◆今後について
弁護人(以下弁)「覚醒剤を我慢することはできなかったのか」
A「できませんでした。恐ろしい薬でした」
弁「これからはどうしますか」
A「連絡を取れそうな人は(携帯電話から)全部削除します」
弁「音楽活動はどうしますか」
A「今は何も考えられません。主治医に指導を受けて、とにかく治療に集中することが大事だと思っています」
弁「ファンに対しては」
A「大変、申し訳なく思っています」
◆覚醒剤を我慢できるかについて
裁判官(以下裁)「覚醒剤はやめることができないくらい恐ろしいもの、という趣旨の話をしましたが、我慢できないものなんですか」
A「使用した1日後に倦怠(けんたい)感があり、体が動かなくなるくらい眠くなるんです。そうならないように、次のものを吸ってしまう、ということがありました」
裁「体が自然な状態に戻るのが待てないのか」
A「待てないこともありました」
裁「やめようと思えばやめられるのでは」
A「所持したものがあるからだと思います。なくなったら諦められますが」
裁「目の前にあるから使ってしまうと」
A「はい」
裁「最後に言っておきたいことがあれば」
A「今回、違法な薬物を使ってしまったことについては、一切、言い訳のできることではありません。大変申し訳ありませんでした。私はこの恐ろしい覚醒剤をやめたい。やめなければならない。しかし、自分の意志だけではやめることができないと思っています。私は自分の健康を取り戻すために、そして、人として立ち直るためにも、しばらく時間を要することになりますが、引き続き医師の指導に従って治療をしていきたいと思っています」