常盤貴子“ストーカー主婦”狂気はらんだヒロイン初挑戦

2016年2月21日6時0分  スポーツ報知

 女優の常盤貴子(43)が、主演映画「だれかの木琴」(東陽一監督、9月公開)でストーカーに走る主婦を演じることが20日、分かった。直木賞作家・井上荒野(あれの)さん原作の小説の映画化。若手演技派・池松壮亮(25)演じる美容師を追い掛ける。常盤は「演じながらワクワクしました」と難役にも手応え十分。製作サイドは国際映画祭への出品も視野に入れている。

 平凡な主婦(常盤)が、髪を切ってもらった美容師(池松)から「またのご来店をお待ちしております」という一通のメールを受け取ったのを機に、自分でも理解できない感情に取り付かれ、常軌を逸したストーカー行為に走る―。常盤がこれまでのイメージにはなかったエキセントリックなヒロインで新境地に挑む。

 狂気をはらんだ難しい役にも「脚本を読み、こんなことが起きるんだとワクワクしました」と楽しみながら取り組んだ。「もう頬づえはつかない」(1979年)の桃井かおり、「わたしのグランパ」(03年)の石原さとみら女優の演出に定評がある東監督は、常盤の素顔にも隠れた魅力を感じ取り、スクリーンに生かすため異例の役作り禁止を伝えたという。数多くのヒロインを演じてきた常盤だが、今作には「見た方がどう解釈してくださるか」と思いを語った。

 劇中では常盤に追われる若者を演じた池松だが、共演者としては「女優としてすばらしい方。一緒に向き合え、すごく幸せでした」と“相思相愛”。東監督に対しては、「絵の中のぼくの村」(96年)を学生時代に見て人生観が変わるほど感動し、「心の師」と仰いできたという。

 撮影は1月に終了し、現在は編集作業の仕上げに入っている。ストーカーの描き方次第で作風は大きく変わりそうだが、東監督は「主人公の行為は決して異常でない。誰にも起こりうる話として見てほしい」。2人の熱い思いを受け「常盤さんの美しさは際立っている。池松君は自由で繊細な青年を表現できる若手のホープ。2人の代表作にしたい」と自信をのぞかせた。

 東監督は96年「絵の中のぼくの村」でベルリン国際映画祭・銀熊賞を獲得するなど海外の評価も高い。今作の製作スタッフによると、海外セールスを含め、国際映画祭への出品も視野に完成を目指す。また原作の井上さんは、主人公を常盤が演じることに「イメージにぴったり。大きな瞳も印象的ですが、静かに狂気が宿るところが見たい」と期待を寄せた。共演は勝村政信、佐津川愛美ら。

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