大阪府市統合の象徴漫才コンビが活動休止 理由は橋下氏退任でなく…

2016年3月10日23時53分  スポーツ報知

 かつて二重行政による緊張関係から「府市あわせ(不幸せ)」と揶揄(やゆ)された大阪府と大阪市の職員がタッグを組み、橋下徹・前大阪市長(46)が推進した大阪府市統合の象徴として脚光を浴びた公務員漫才コンビ「安定志向」が10日、活動を休止した。府職員で中学校教諭の藤京子さん(34)が、第3子を妊娠。今年8月出産予定でコンビ活動を定期的に継続することが困難になったため、無期限で活動を休止することになった。

 この日、大阪市内で「藤京子の終業式」と題する単独ライブを開催。2008年の結成からの歴史を振り返りながら、1時間以上ノンストップで、熱のこもった漫才を披露した。市職員の福田恵さん(34)は「誰が都構想が倒れてから迷走してるて!?」などとボケたり、橋下氏の退任によって注目度が下がった(?)ことまでネタにする健在ぶり。会場は立ち見客も出る盛況となった。

 異例のタッグが橋下氏の目に留まり、13年には大阪市西成区のプロモーションビデオにも起用された2人。藤さんはその後、2人の子どもを出産したが、家族の協力も得ながらコンビ活動を続けてきた。しかし、育児休暇を取得してサポートしてくれていた夫が、来月から職場復帰することに。さらに第3子の妊娠も分かり、当面の間、育児と出産に専念することを決めたという。

 早ければ年内にも活動を再開したい意向だが、コンビ結成から毎年出場してきた「M―1グランプリ」は予選が夏ごろから始まるため、出産直後の藤さんの参加は不可能。福田さんは「ひとまず『R―1ぐらんぷり』ですかね」と“ピン芸人”としての活動を視野に入れる一方、「次の目標は、福田の寿退社記念ライブ」と婚活にも本腰を入れる。

 「ネタに困った時は、とりあえず橋下市長をネタにさせてもらった。本当にありがたかった」と、退任した橋下氏に感謝する福田さん。一方の藤さんは「『安定志向』は人生の学び、張り、喜びでした。ここまで連れてきてくれた福田さんに心から感謝している」と相方に向けて頭を下げた。結成からの約7年半で私生活には大きなギャップが生まれた2人だが、漫才については「できるだけ細く、長くやりたい」(藤さん)との見解で一致。橋下氏は退任したが、コンビの結束は固い。

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