HKT宮脇咲良、田原総一朗さんに参院選を聞いた「AKBでは総選挙の公約守る。国民は怒らないんですか?」

2016年7月5日11時0分  スポーツ報知
  • 田原総一朗さんから参院選について学んだ宮脇咲良。10日も腕を組んで“投票デート”にお出掛け!?
  • 投票に行く大切さを色紙にしたためた宮脇
  • 7月10日投開票の参院選について対談するHKT48の宮脇咲良と田原総一朗さん

 公職選挙法が70年ぶりに改正され、「18歳選挙権」となって初の国政選挙となる10日投開票の参院選。「選挙権は手にしたけど、どうすればいいの?」という18歳の代表として、HKT48・AKB48兼任の宮脇咲良がジャーナリストの田原総一朗さん(82)と対談し、投票に行くことの重要さを聞き出した。宮脇は「将来の日本のために、小さな1票かもしれないけれど必ず投じたい」と思いを新たにした。(取材、構成・高柳 哲人)

 宮脇咲良「今日はよろしくお願いします。いろいろと教えてください」

 田原総一朗「早速だけど、宮脇さんは投票には行くの?」

 宮脇咲良「はい。マネジャーさんにスケジュールを確認してもらって、期日前投票をしようと思っています」

 田原総一朗「他のメンバーは何て言ってる?」

 宮脇咲良「18歳になって、選挙権があるというのは、話題になっているので周りのメンバーも知ってるんですけど、でも『選挙に行こう』という話にはならなくて…。正直、日本が民主主義というのは分かるんですが、自分が政治に参加しているという気持ちが全く湧かないんです」

 田原総一朗「AKBで18歳って何人かいるでしょう? 一度みんなで会って話し合った方がいいよ。でも、何で若者は政治の話をしないんだろう。日本では、政治の話をすると『あいつは理屈っぽい』とか『真面目すぎる』とか思われるというのがあるのかな?」

 宮脇咲良「それはあるかもしれません。政治の話とかしたら『何でそんな真面目な話するの? もっと面白いことあるじゃん』みたいな感じにはなります。でも、若い子たちの政治への興味や、若い世代の投票率がどんどん下がっていると聞いて…。私たちから政治が遠くなるのが怖いな、とも思っているんです。私は政治に興味があってニュースや国会中継なども見るんですが、難しくて分からないことも多い。でも、知らないところで日本がいろいろ変わっているというのは怖いですよね」

 田原総一朗「それじゃあ、宮脇さんは今の変わってきている日本について、何か不満は持ってるの?」

 宮脇咲良「消費税が2年前に5%から8%に上がったということですかね。何に使われているのか…。国の物を造ったりとかオリンピックに向けてとか分かるんですけど、納得がまだいかない。税金の話は、メンバーの中でもよくするんです。みんな、ある程度の所得を得ているので。それで、所得税の話題になって十何歳の子たちが『税金が高過ぎる!』と話しています」

 田原総一朗「そういうのも、全部政治が決めるんだよ。その政治をする人を決めるのが選挙。そう考えると不満があるなら選挙に行かなきゃいけない」

 宮脇咲良「不満か~。今の若い人たちは、不満がないというか、意見がないということではないでしょうか」

 田原総一朗「意見がないという言い方は、間違っているんじゃないかな。投票に行かない、政治の話をしないということは、結果的に今の世の中、政治に満足しているということになるわけ」

 宮脇咲良「私たちの小さな声でも、届くんでしょうか」

 田原総一朗「うん、届くよ。だから、声を上げないと、投票に行かないといけない」

 宮脇咲良「分かりました。私もこの対談をきっかけにツイッターを始めて『選挙に行こうよ』と発信していこうかな、と。私たちのような言葉を伝えられる側の人間が、もっと動くべきかなと思います。私たちを応援してくれているファンの方にも呼びかけたい」

 田原総一朗「ぜひ、動いてほしいね。『私も選挙に行くから、みんなで行こう』と約束すればいい」

 宮脇咲良「そうすれば、とりあえず何百人かくらいは動いてくれますかね?」

 宮脇咲良「投票する時に困るのが、何を基準に候補者を選べばいいかということです。正直、『よく分からずに投票して世の中が変わるのかな』と。だったら、『投票なんて行かずに、もう遊びに行っちゃえ』と思うのが、10代の声だと思います」

 田原総一朗「ただ、遊びに行こうというのは、さっきも言ったけど、今の政府のままでいいと認めることになるんだよ。言いたいことがあれば、投票に行かないといけない」

 宮脇咲良「昔、小学生の時に、お父さんの投票について行ったことがあるんです。その時も、投票所に名前がズラッと書いてあるだけで『お父さんは何を基準に選んだんだ?』と思いました」

 田原総一朗「その時、お父さんはあなたに、何て説明した?」

 宮脇咲良「投票した党の党首が言ってることが正しいと思ったので入れたと話していました。それだからかもしれませんが、私の中では選挙というのは立候補者に入れるというより、その人が所属している党に入れるというイメージがあります」

 田原総一朗「それは正しいと思うよ。やっぱり、政治は党が中心だからね」

 宮脇咲良「その党をどうやって選ぶかは、新聞とかネットとかの情報を、自分で見極めないといけないんですよね。何が本当に正しいのか…」

 田原総一朗「いっぱい情報があふれている。例えば新聞社一つ取っても、今の安倍政権に賛成、反対の両方の立場で記事を書いている社がそれぞれある。だから、両方の意見を読まないといけない。ちなみに、どこかの党の意見について、何かで見たことある?」

 宮脇咲良「民進党がツイッターで『(与党に)3分の2を取らせるな』と書いているのがトレンド(話題となっているキーワードのリスト)に上がっていて、その動画を見て初めて、憲法が変わるかもしれないというのを見て『あ、そうなんだ。取らせちゃいけないんだ』と思いました。ただ、その一つの情報しか、私の中には入って来なくて…」

 田原総一朗「それが本当に正しいかどうかは、一つの情報だけで判断してはダメ。もっとも、若い子たちによく分かるように説明ができていない政府や、マスメディアにも責任があるかもしれない。それは、我々大人がきっちり伝えていかないといけないね」

 宮脇咲良「今回の参院選では、憲法改正が一番の注目点になるんですか?」

 田原総一朗「なかなか難しいね。普通は、与党と野党の争点、違いがハッキリあるもの。ただ、今回の参院選は違いがない。というのは、安倍(晋三首相)さんが消費税をもう2%上げるのを先延ばしすることについて『国民に信を問う』。そういう選挙だと言った。ところが、野党の民進党の岡田(克也)代表が、党首討論で安倍さんが話す前に『民進党は消費税の先延ばしに賛成です』と言っちゃったわけ」

 宮脇咲良「あら、じゃあ与党と野党が仲間になっちゃったということですか? いつも対立しているというイメージなんですが…」

 田原総一朗「もちろん、本当は対立がある。それは、さっき宮脇さんが言った憲法の問題や、介護に関することでも言っていることは違う。経済についても、消費税の増税を延期するということ以外では、主張が違うね。ただ、その違いが見えにくいと思う」

 宮脇咲良「それでいいんですか? AKBの総選挙でも公約をファンと約束するんですが、言ったことと違うことをするのは許されないんです。公約がちゃんと見えないと、約束が守れているかどうか分からないような気がします。国民は怒らないんですか?」

 田原総一朗「それは『違う』と言わないといけないね」

 宮脇咲良「う~ん、みんながその場しのぎの発言をしているような気がしますね」

 田原総一朗「そう。そこをもっと言ってよ。自民、公明、民進党もみんな、その場しのぎの発言をしている」

 宮脇咲良「よく『アベノミクス』という言葉を聞くんですが、野党の方は、経済についてはどのような意見を言っているんですか?」

 田原総一朗「景気が悪い中で、大企業やお金持ちが得をしている制度が問題だと言っているね」

 宮脇咲良「日本は所得税があるから、お金持ちからたくさん税金を取って、あんまり差をつくらない国造りをしていると聞いたんですが」

 田原総一朗「民進党とか共産党が盛んに言っているのは、お金持ちや大企業ほど日本は住みやすい国だということ。中小企業は決して楽じゃないと。一方、自民党は自分たちの経済政策、つまりアベノミクスはうまくいっていると主張している」

 宮脇咲良「そういった主張について、どちらが正しいのかを考えて投票に行かなければいけないんですね」

 田原総一朗「そう。だから宮脇さんも、まずはメンバーから選挙に行くように呼び掛けてね」

 宮脇咲良「今回の選挙が、かなり将来の日本に影響することが分かりました。その時に18歳になって、選挙権をもらえたというのは、大きなきっかけだと思います。これからもっと日本を、そして政治を知ろうと努力していきたいと思います」

 ◆18歳選挙権 選挙で投票できる年齢を「20歳以上」から「18歳以上」に引き下げること。昨年6月に成立した改正公選法に盛り込まれ、今年6月19日に施行された。選挙権年齢の変更は、終戦後の1945年に「25歳以上」が「20歳以上」に引き下げられて以来。10日投開票の参院選では18、19歳の約240万人が新たに有権者として加わる。政府は、政治参加の意識を高める「主権者教育」を通じ、将来的な投票率アップに期待している。

 ◆田原 総一朗(たはら・そういちろう)1934年4月15日、滋賀県彦根市生まれ。82歳。県立彦根東高卒業後、日本交通公社に入社し、その後、早稲田大学第二文学部入学。同大第一文学部卒業。岩波映画製作所、東京12チャンネル(現・テレビ東京)を経て、77年からフリージャーナリストとして活躍。主な出演番組にテレビ朝日系「朝まで生テレビ!」(87年~)、サンデープロジェクト」(89~2010年)など。

 ◆宮脇 咲良(みやわき・さくら)1998年3月19日、鹿児島県生まれ。18歳。HKT48・チームK4副キャプテン、AKB48・チームA兼任。愛称・さくら。小2からミュージカル教室に通い、小学4年で初舞台。中学2年時の2011年7月にHKT48の1期生オーディションに合格。同年11月、劇場デビュー。総選挙は第4回から参加し、順に47、26、11、7、6位。身長160センチ。血液型A。

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