拓郎が語り尽くしたディランへの思い…異例の合同インタビュー

2016年10月28日6時0分  スポーツ報知
  • 首都圏ツアーを締めくくった吉田拓郎(神奈川・パシフィコ横浜で)

 シンガー・ソングライターの吉田拓郎(70)が27日、パシフィコ横浜で首都圏ツアー(4か所5公演)の最終公演を行い、開演前にはスポーツ報知など新聞各社を前に、2004年以来という異例の合同取材に応じた。

 ―ボブ・ディランがノーベル賞を受賞した。

 「とにかくビックリ。すごい出来事だと思う反面、ボブ・ディランは一体どう考えてるんだろうというのが、率直にある。それこそ、下世話に言うと、えんび服を着て賞をいただきに出て来るのか。想像がつかない」

 ―「文学じゃない」という批判もある。

 「僕はモノマネにすぎない。心酔しきってるという感じとは違う。表面だけ、形、形式とか、そういうものにあこがれてマネした。彼が作る詩の世界とか、独特のものがあって、そこには入り込んでいけない。難しすぎて、深く分からない」

 ―受賞について、いまだにコメントしていない。

 「ある人とのメールのやりとりで『何だろうね』って。その中で、ボブ・ディランという人は、心の奥に何かを強く持ってるんだけど、それを生涯、人には明かさないんじゃないのって。僕も納得した」

 ―授賞式に出てほしいか。

 「比較したらぶっ飛ばされるけど、僕は昔(日本)レコード大賞(74年)に、ジーンズで行ってひんしゅくを買ったことがある。僕はえんび服なんか着ないで、ボブ・ディラン的なファッションで出て行ったら格好いいだろうなと単純に思う」

 ―音楽で、どう影響を受けたのか。

 「僕はモノマネから入った。今でも続いている。生き方、歌詞をすべて把握できているわけじゃない。とても難解で僕に分からないものがいっぱいあるけど、あんなスタイルが日本の音楽にあればいいなと思った」

 ―ディランも70歳を超えて現役。

 「(自分は)関東近郊を日帰りじゃなきゃ嫌だと言って、名古屋とかまでも足を延ばさないような男に成り下がっている。名前は出さないが、O(小田和正)さんとかI(井上陽水)さんとか、全国ツアーをやってらっしゃっている。僕から見ると『何かあったのか、お前たち』と。よく彼らとメールのやりとりをしているけど、若いときより元気な気がする。旅が楽しいらしい。ショック。旅とか飽きてるはずでしょ」

 ―全国ツアーもファンは期待している。

 「お誘いは受けているけど、僕はコンサートが終わったら家に帰りたい。この年齢になると家に帰って奥さん(森下愛子)のご飯を食べたいという、非常に凡々たる人生を送っている」

 ―奥さんの“帯同”は。

 「いい奥さんだけど、地方でもご飯を炊いてくれるタイプではない。そういうタイプではない、いい妻」

 ―健康法はあるか。

 「10年ほど前に、医者に『好きでもないことは辞めろ』と言われた。僕にとってうれしい標語として受け止めている」

 ―94年以来のNHK紅白歌合戦の出場の可能性は。

 「絶対出ません。1度、出た。もううんざりしましたから、もうご免です」

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