KinKi Kids、CDデビュー20周年インタ…ギネス世界記録語る

2017年1月7日11時0分  スポーツ報知
  • 音楽スーパー列伝

 昨年のNHK紅白歌合戦に初出場し、今年CDデビュー20周年を迎えるKinKi Kids。ともに近畿出身の堂本光一(38)と堂本剛(37)は、同じ名字という縁からデュオを組み、デビュー前から第一線を走り続けてきた。デビューからシングル37作連続初登場1位(オリコン調べ)のギネス世界記録(更新中)への思いや、お互いの存在についても本音で語った。

 CDデビューした当時、すでにテレビのレギュラー6本、CM6社に出演する超売れっ子だった。1997年5月29日、東京・赤坂の豊川稲荷で行われたデビュー発表会見は、総費用3000万円を投じて大々的に行われた。世間の注目を一身に集める中、2人の思いは別にあった。

 剛「CDデビューしないって感じも“あり”やなと思い始めていた頃だった。そんなテンションの時に、前日の夕方ぐらいに事務所に呼ばれて『明日会見するよ』って。『おっしゃ!来た!』と思うわけもなく、思う時間もなかった」

 光一「デビューしなくても形として成立していた。CDを出して音楽という部分において、さらに関わる機会は当然増えたけど、それぐらい。だから我々20周年は、そんなに意識していない」

 2人の思いに反して勢いは一気に加速。01年にデビューから13作連続で1位を獲得した時、ギネス世界記録に認定された。記録は今も途切れることなく続く。

 剛「いろんな人の愛情あっての記録だけど、記録にこだわって物作りをした時点でクリエイティブじゃない。もちろん1位を取れたら、それは幸せなことだけど、いつの日か2位、3位、10位、20位ってなっていったとしても、それでええやんって。提供してくださる人の方が、とんでもないプレッシャーだと思う」

 光一「(記録は)そんなに意識しない。音楽にも時代がある。でも、そこに流されず音楽を制作してきたという思いはある。本来、音楽は自由に楽しくやるもの。今の自分たちを出せるのか、そっちの方が僕ら的には大事にしている」

 数々送り出してきた作品の中でも、光一はシンガー・ソングライター山下達郎が作曲したデビュー曲「硝子の少年」に特別な思いを抱く。

 光一「達郎さんにいただいた楽曲というのは、僕らにとって非常に大きな出会いだったことは間違いない。当時はダンスミュージックがはやっていた。そこに非常に歌謡曲テイストが入って、メロディアスな哀愁漂う楽曲でデビュー。世の中的に、かなりの変化球だったと思うけど、大きな土台として、今も生き続いている部分はある」

拓郎から人生学ぶ デビュー前年の96年にスタートしたフジテレビ系音楽番組「LOVE LOVEあいしてる」で出会った吉田拓郎の存在も、2人にとって大きなものとなった。

 光一「音楽でも人生でも大先輩。その拓郎さんが、僕らみたいな若者に『君たちと会って、自分の人生が変わった』とおっしゃってくれた。(当時)50歳でも、そうやって思える人生って、すごく格好いい。自分たちも『もういいよ』って道を狭めるのではなく、せっかくある今の経験値を利用しながら、何か挑戦していくことは、ある意味、年齢を重ねたからこそできる」

 2人組のKinKiには、ソロでもグループでもない難しさもあった。

 剛「2人的に『苦しかった』と言えば、2人ってことかな。5人とか10人だとパターンが増える。2人だから演出の幅が広がらない。それは結構大変だった」

 剛は音楽、光一は上演1500回に迫る主演ミュージカル「SHOCK」などで活躍。ソロとしては違う個性で生きている。時には「仲が悪い」と言われることもある。

 光一「剛と2人でどうのこうのという感覚より、お互いがお互いで勝手に進んでいったところにKinKiがあるという感じ。2人のことを語ると、変なことが生じたりするけど、仲が悪いとか良いとか、という概念もない。その辺はうそつきながらやっていないし、やる必要もない。お互い持っているものが違う」

 剛「片方がいなかったら、何かバランス悪いみたいな変な方程式をずっと抱えている。(個性の)アンバランスがバランスを取っている。左右非対称だからこそバランスを取れる。宮大工さんは、ここぞという時、わざと曲がった木を入れる。クセのある木を入れておくことで100年持つように計算してやってる。その話を聞いた時に、なるほどと思った。(KinKiが)2人だからこそ気付いた。3人、4人、5人ってなると難しかったかも分からない」

 絶妙な2人だからこそ、今のKinKiがある。その2人が進む今後は―。

 光一「KinKiというグループは『音楽の匂いがする』と言っていただけたりしてきた。そういった意味では『堂本兄弟』が終わって【注】、年に1回とか、この前(16年12月)もスペシャルをやったけど、そういう番組が大きな比重を占めていた。音楽というものを大事にやってきたつもり。自分の行動でどうこうできることじゃないけど、また音楽に触れられる場所が増えたらいいかな」

 剛「KinKiはこうするぞ、みたいなものが1つあるとしたら、僕ら2人が『おもろい』と思っていることをやればいい。2人が『おもろい』と思ってキャッキャ笑って、この仕事ができたらいい。そういうノリで日々が繰り広げられていけばいい」

 【注】96年10月からスタートした「LOVE LOVEあいしてる」が4年半の放送を終え、01年4月から「堂本兄弟」がスタート。04年10月から「新堂本兄弟」にリニューアルされ、14年9月までレギュラー放送が続いた。

 ◆初バラードベスト自信 6日に初のバラード・ベスト盤「Ballad Selection」が発売された。光一は「勝手な考えだけど、KinKiにはKinKiにしか歌えないバラードはたくさんあると思う」と自負。剛も「『愛のかたまり』という2人で作った曲がある。女性詞だけど(事務所の)後輩くんが気に入ってくれたり、カラオケで男性が歌う曲で上位に入っているという話を聞いた。そんなふうになるとは思ってなかったけど、エントリー(収録)されてるのがうれしい」と、こだわりを語った。

 ◆KinKi Kids 堂本剛(1979年4月10日、奈良市生まれ。37歳)、堂本光一(1979年1月1日、兵庫・芦屋市生まれ。38歳)の2人組。

 ともに91年にジャニーズ事務所に入所。94年にTBS系ドラマ「人間・失格~たとえばぼくが死んだら」に出演。96年にフジテレビ系「LOVE LOVEあいしてる」がスタート。97年にシングル「硝子の少年」、アルバム「A album」でCDデビュー。シングル37作、アルバム(ベスト盤含む)18作全てでオリコン初登場1位を獲得。

 ※1月7日付「スポーツ報知」(駅、コンビニで販売)では、「音楽スーパー列伝」としてKinKi Kidsのインタビュー写真と栄光のシングル全37作ヒストリーを掲載しています。

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