神田沙也加、女優&歌手&声優の“三刀流”も完璧を追求 お手本は大地真央と堂本光一

2017年2月18日14時0分  スポーツ報知
  • 好きなアニメ「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生」江ノ島盾子のポーズをとる神田沙也加(カメラ・清水 武)
  • 神田沙也加
  • (c)2016 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/SAO MOVIE Project

 歌手で女優の神田沙也加(30)が、18日公開のアニメ映画「劇場版 ソードアート・オンライン ―オーディナル・スケール―」(伊藤智彦監督)で声優を務める。新キャラクターのAR(拡張現実)アイドル・ユナを演じ、劇中歌も歌う。

 14歳でデビューする前から「声優になるのが夢だった」といい、現在では女優、歌手、声優の“三刀流”で活躍。爽やかな笑顔の裏には、完璧主義で全てにストイックに取り組む姿があった。

 「ソードアート―」は、全世界で累計1900万部を誇る川原礫氏の小説が原作の人気テレビアニメを初映画化。神田は昨秋、声優のオファーを受けた。

 「大ファンなんです。人気シリーズの劇場版を新たに作ることを一視聴者としていち早く知られてうれしい。この話をマネジャーから聞いて、『やりたいです』って即答しました」

 ARアイドルの歌姫・ユナ役。セリフのほかにライブシーンで歌声も披露する。

 「アフレコで第一声を発して、1発目でOKをもらったんです。自分を歌姫だと思ったことはないけど、かわいらしく動くビジュアルをたくさん見せてもらって、役をイメージしやすかった。後から考えたら、初音ミクちゃんが近かった。伊藤監督から『小悪魔っぽく』と演技指導されて、かわいらしい反面、人を翻弄する子猫のような一面を出そうと意識した。素の私にはない要素なので、楽しませてもらいました」

 ユナは、1つの役の中で「明」と「暗」の二面性を持った難しい役だ。

 「マイクに対して立つ私は1人だけど、距離感や音圧、空気感をいつもより繊細に考えた。『明』の時はステージでファンに呼び掛けるセリフが多くて、レア感と歌姫らしいハッピーな気持ちを込めた。『暗』の時は同じ音階が続く感じで、ボソボソとしゃべる中での抑えた抑揚を意識してコントロールした。頭の中で音を楽譜で考えて、出す声を使い分けました」

 声優として出世作となったのは、日本語吹き替え版でアナ役を務めた14年の「アナと雪の女王」だ。

 「アナはものすごく自然さを求められる役。現実に話す感じと変わらないんです。私は地声が高くないから、アナの低めの声は何も意識しなくて出せます。常にアナは分身として私の中にあって、もし続編があってもすぐにアナになれるチャンネルがある。いろんな作品で声のチャンネルが増えていくことは財産です」

 小学4~5年生の頃。女優でも歌手でもなく、初めて志したのは声優だった。

 「最初はアニメ『セーラームーン』で、セーラー戦士たちの声に夢中になりました。あと、一人っ子なので家でゲームをするのが好きで、スーパーファミコンで『ときめきメモリアル』を毎日のようにやってた。キャラクターのセリフをマネして、音を消して声を合わせてみたり。自分とは別の存在のキャラクターに命を吹き込む仕事をやってみたいと思ったんです」

 声優、舞台と声を武器にした仕事では、独自の発声のコントロール法がある。

 「次の日に何時から声を出すかで、寝る時間を逆算して生活します。例えば、翌日の朝10時から声を出す時は朝6時に起きる。どんな声で、どんな曲を歌うかでも変わるし、胃に入ってる食べ物の量も歌に影響するんです。腹五分目だったり、空っぽにしとかないといけない時もある。私の場合、ミックスボイス(高音域)からファルセットボイス(裏声)が多い時は、胃に空洞がないと響かせられないので、おなかいっぱいにしないです。自分で見つけた発声のコツですね」

 「ピーターパン」「レ・ミゼラブル」など、これまで30作以上の舞台、ミュージカルに出演してきた。

 「1年が365日しかないことがとても惜しいのがミュージカル。7歳の時に相原勇さんの『ピーターパン』を最初に見て、目の前ですごさを見ると鳥肌を止められない。あらがえない魅力があります」

 舞台で演じること10年以上。経験を積む中で、確かな成長を感じたのは15年の「ダンス・オブ・ヴァンパイア」だという。

 「バスケットボールのゴールにボールを投げる時、最初はなかなかリングにはじかれて入らないものが急にスポンって入る瞬間があるんです。音程が合うのもその感覚に近い。『ダンス―』は台本を一度読んで、すぐにボールが入るな、という感覚でやれました。場数を踏んで、声帯も筋トレして鍛えた結果ですね。1日5時間ぶっ通しで歌うと、2時間半の公演を2回やった感じ。数年前なら声がかれてたけど、最近は疲れずにやれるので成長ですね」

 俳優、歌手の両親の存在はどう感じているのか。

 「父の芝居、母の歌と両方の要素が入ってるというのはとてもステキなことだし、うれしい。母とは声が似てると言われても本人同士は分からなくて、自分でも似てると思ったことはないですね。私、父の母(女優・旭輝子さん)に姿かたちがソックリで、舞台に立つ姿は、親戚の方がゾッとするくらい似てるそうです。両親だけでなく、そこの縁もあるのはうれしい」

 昨年12月、音楽ユニット「TRUSTRICK」の活動を休止。2年半にわたる活動に区切りをつけた。

 「ゼロからオリジナルの楽曲を作るファクトリーで、ホームに近かった。声優、女優、歌手の3本の柱が2本になって、ちょっと穴ぼこができたなと。私も相方(ギター・Billy)も技術を失うわけじゃないので、いつでも集結すればできるという思いがあるから、安心して穴を見ていられる」

 歌手、女優、声優と全てを網羅する“お手本”の人物はいないが、各ジャンルで理想とする人物がいる。

 「女優では大地真央さん、俳優では堂本光一さん、声優では沢城みゆきさん。歌手はお休み中なのでいったん置いといて。光一さんは、ミュージカル『SHOCK』で座長としての在り方が素晴らしい。1回で4か月間のロングランって絶対大変なのに、一切疲れた顔を見せない。お客さまに見えない部分のストイックさが途切れずに、毎日がベストになるように集中力が持続することがすごい。私も見習っていきたいです」

 現在30歳。今後の芸能人生の未来像は。

 「座右の銘は『勝ち負けの差は執念の差』。私、求められたことに対して『チャレンジしました』じゃ嫌なんです。ちゃんとやりたくなるんです。真面目というか…完璧主義ではありますね。常に完璧を追い求めていたいんです。これからも神田沙也加を求められる限り、この仕事を続けていきたいです」(ペン・星野 浩司、カメラ・清水 武)

 ◆「劇場版 ソードアート・オンライン ―オーディナル・スケール―」あらすじ 完全なるVR(仮想現実)デバイス「ナーヴギア」が、世界に無限の可能性をもたらしてから4年―。最先端AR(拡張現実)機能を搭載した端末「オーグマ」の専用ゲーム、ARMMORPG(拡張現実大規模多人数同時参加型オンラインロールプレイングゲーム)「オーディナル・スケール」が爆発的にヒットしていた。かつてデスゲーム「ソードアート・オンライン」をクリアに導いた“英雄”キリト(声・松岡禎丞)は、恋人のアスナ(戸松遥)とゲームに参加しようとするが…。

 ◆神田 沙也加(かんだ・さやか)1986年10月1日、東京都生まれ。30歳。父は俳優・神田正輝、母は歌手・松田聖子。2001年「SAYAKA」名義で江崎グリコ「アイスの実」のCMで芸能界デビュー。02年歌手デビュー。05年6月に芸能活動を休止。06年12月舞台「紫式部ものがたり」で復帰、本名で活動。出演舞台は「レ・ミゼラブル」など。14年音楽ユニット「TRUSTRICK」を結成し、昨年12月から活動休止。157センチ。血液型A。

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