向井理、遺作映画で共演の野際陽子さん悼む「見ていただくことが野際さんのためになると思います」

2017年6月19日12時30分  スポーツ報知
  • 神田明神で映画のヒットを祈願した向井理と尾野真千子

 俳優の向井理(35)と女優の尾野真千子(35)が19日、東京・神田明神で映画「いつまた、君と~何日君再来(ホーリージュンザイライ)~」(24日公開、深川栄洋監督)のヒット祈願を行った。

 向井自らが企画し、7年の歳月をかけて完成させた作品。向井の祖母・朋子さんが夫への想いをつづった手記を、大学生当時の向井が親戚とともに自費出版し、朋子さんに贈った経緯を物語にした。

 昨年2月に撮影された本作は、13日に肺腺がんのため亡くなった女優・野際陽子さん(享年81)の遺作映画。向井と尾野は野際さんとの共演シーンがなく、対面したのは本読み(撮影前に脚本を読み合わせる機会)のみだったが、祖母の朋子さんを演じた野際さんについて、向井は「似てました。ばあちゃんがいるよって…。ビックリしました。事前に祖母はどういう人だったのかと野際さんに質問状を送っていただいていたんです。写真を貸して下さいとか、方言はどうだったのかとか…。実在の人をどう見せていこうかと意欲的に取り組んでいただきました」と最後まで続いた女優魂の一端を明かし「僕は元気で明るい野際さんしか知らないので、いまだに信じられません。(本作の)野際さんのことを見ていただくことが野際さんのためになると思います」と悼んだ。

 朋子さんの若き日を演じた尾野は「本読みの後で『どこかで(自分と尾野で)同じようなところがあるといいわよね』とひと言いただきました。出来たかどうか…。野際さんから受け継いだことが、ひとつの作品として受け継がれていったらいいなと思います」と神妙な面持ちで語っていた。

 深川監督によると、昨年2月の撮影前に野際さんは手術を受けており、本作で現場復帰したというが「明るく、清々しく笑っていた。緊張していた僕らの緊張をほぐそうとしてくれました」と振り返った。

 同11月に野際さんの出演シーンの撮り直しを行った際、終了後に「もう撮り直しは無いわよね」と確認したという。深川監督は「それが彼女の感じていたことなのかもしれないなと。そうやって幕引きしたのかな、と今になると思います。強くて、優しくて、凜とした昭和の女優さんが天に召されたんだなあ…と」と胸中を明かした。

 亡くなる直前の5月中旬にもらったという野際さんからの「(本作で描かれた戦時について)あのような時代が来ないことを祈ります」という反戦のメッセージも代読された。

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