リオ柔道「銀」原沢の弟・原沢侑高、188センチ“大型新人”が俳優活動開始

2017年8月13日7時0分  スポーツ報知
  • 人生初めての取材。堂々とマシンガントークを繰り広げた原沢侑高(カメラ・小林 泰斗)
  • 原沢侑高

 金メダル級の活躍を期待したい大型新人が誕生した。7月から本格的に俳優として活動を開始した原沢侑高(ゆたか、20)は、昨年のリオデジャネイロ五輪柔道男子100キロ超級銀メダリストの原沢久喜(25)の実弟。身長188センチ、足のサイズ30センチ。兄と同じく国際基準の体格を誇る青年は「2020年東京五輪の頃には『原沢兄弟』と呼ばれるようになっていたいです」と夢を語る。

 まっすぐ立っているだけで、妙な存在感がある。

 五輪銀メダリストとDNAを分け合った原沢は恵まれた体格と鋭い眼光を持つ。性格も兄のように寡黙…では全然なかった。

 「自分も柔道2段で高校では県ベスト4まで行ってセンスはあったと思うんですけど、とにかく耳を潰したくなくて…寝技になるとすぐ逃げてました(笑い)」。ギャグ満載。しゃべりだしたら止まらない「人たらし」なキャラクターだった。

 中3の時、米映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」のDVDを見ている時、特典のNGシーンでジョニー・デップがスタッフの爆笑を誘っている姿を見て「あ、コレやりたい!」と俳優になることを決意した。「とにかく目立ちたがり屋で。注目を集めるのが好きだったんですね」

 高校ではバイトに明け暮れる毎日。柔道部や応援団の活動と並行して働きまくり、100万円を貯蓄して上京した。「最初は野宿でいいと思ってたんですけど、東京の人に『東京ナメんな』って言われて。不動産屋で『風呂なしでいちばん安い部屋を!』って言ったら『今どき風呂なしなんてないよ』と…」

 名門・劇団俳優座研究所に入所。演技の基礎を学んだ。研究生公演では主演も務め、今年2月に卒業した。「演じることの本当の楽しさが分かってきたような気がします」。その後、履歴書を片手に芸能事務所約20社をアポなし訪問。縁あって7月から萩本欽一(76)や関根勤(63)らも所属する浅井企画に入り、デビューの時に備えている。

 「兄貴からは『東京にはお前みたいなのはゴマンとおる。(チャンスは)30(歳)までと思ってやれ』と言われたので『来年には売れとるわ!』と返しました」

 目標とする俳優には、佐藤二朗(48)と故・緒形拳さんを挙げる。ドラマや映画に欠かせない存在になりつつあるバイプレーヤーと圧倒的な存在感を放った昭和の名優。対極にあるようにも思えるが…。

 「佐藤さんの子供からおばあちゃんまで笑顔にさせてしまうような役者にいつかなれたらと思いますし、緒形さんの相手に突き刺さっていくようなシンプルな魅力には男として憧れます」。貪欲な欲張りは若者の特権でもある。

 今月28日に世界柔道が開幕する。リオ五輪決勝で敗れた最強の相手テディ・リネール(仏、28)へのリベンジを目指す兄は、憧れ続ける存在でもある。

 「いつも兄貴の背中を見て生きてきました。夜中に起き出して、トレーニングに向かう姿を何度も見ました。決して弱音を吐かず、愚痴もこぼさない。誰かに『もうやめろ』と言われるくらいまで努力し続ける人。兄貴には一生かなわない。きっと僕は兄貴が好きなんですよね」

 柔の道と演技の道。世界も実績も違うが、追いかけていく。「まだデビューもしていないですけど、いつかは兄のように世界を舞台にしたいです。僕は僕なりの努力をして、兄にとっての五輪のような大きな舞台にたどり着きたい。東京五輪の時には『原沢兄弟』と言われるようになっていたいです」

 ちなみに柔道で対決したことは…。「『お前なんて指2本で十分じゃ』と言われ、本当に2本指で負かされました(笑い)」(北野 新太)

 ◆原沢 侑高(はらさわ・ゆたか)1996年12月17日、山口県下関市生まれ。20歳。4学年上の兄・久喜、3学年上の姉との3きょうだいの末っ子。下関中央工高を卒業後に上京。昨年7月から今年2月まで劇団俳優座研究所に入所。身長188センチ、体重75キロ、足のサイズ30センチ。特技は詩吟や演舞。「エロ詩吟じゃありませんよ」

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