松山千春、出発遅れの機内で熱唱!イラ立つ機内静めた

2017年8月22日5時0分  スポーツ報知
  • 松山千春

 歌手の松山千春(61)が、20日に搭乗した飛行機で出発が遅れた際に、機内の乗客のために自らの代表曲「大空と大地の中で」を機内放送を通じて披露していたことが21日、分かった。機内の険悪な空気を感じ、それを和らげようと自ら乗員に申し出た。“特例”でのサプライズに、乗客は大喜び。松山は20日夜のラジオでこの出来事に言及し、「みんなの気持ちを考えて、何とかしたいと思った」と振り返った。

 「いったい、いつになったら飛ぶんだ…」。イラ立ちが最高潮に達した機内に、松山の伸びやかな歌声が響き渡った。

 「いつの日か 幸せを 自分の腕でつかむよう」

 松山が乗ったのは、20日の札幌(新千歳)発、大阪(伊丹)行きの全日空1142便。同社広報部によると、出発予定は午前11時55分だったが、お盆休みの最終日ということで帰省ラッシュのため空港内が大混雑。保安検査場の通過に時間がかかったことに加え、各便とも満席で振り替えができないため、最後の乗客が搭乗するまで出発を遅らせざるを得なかったという。

 同便も約400人の乗客で満席。予定時刻から約1時間が過ぎ、殺伐とした空気が流れる中、その雰囲気をくみ取った松山は、客室乗務員に「みんな、イライラしています。少しでも機内が和むように歌わせて下さい」と申し出た。

 20日夜のFMラジオ「松山千春ON THE RADIO」(NACK5ほか、日曜・後9時)での松山自身の話によると「『マイクを貸していただけますか?』と聞いたら、キャビンアテンダント(CA)が『ちょっと機長に伝えます』と。しばらくしたら『OKが出ました。ここを押して話して下さい』と言われた」。通常であれば保安上、絶対に許されない身勝手な行為だが、機長の粋な計らいで、特別に許可されたという。

 松山は自己紹介の後、CAが使用する受話器型のマイクを手に「大空―」の一節を披露。その後、独特の声のトーンで「皆さんのご旅行が、またこれからの人生が素晴らしいことをお祈りします。もう少しお待ち下さい」と、機長やCAに代わって謝罪した。松山の“神対応”に、乗客からは拍手が起き、ムードが一変。もくろみ通り、松山がマイクを取ったわずか2~3分で機内の空気は穏やかになった。結局、同機は午後1時3分に出発した。

 全日空広報部は「歌手の方が機内で歌ったというのは聞いたことがない。レアケースです。松山様の厚意に感謝申し上げます」。松山はラジオで「歌い出して40年たつけど、CAのマイクで歌ったのは初めて。出しゃばったことしちゃったけど、『何とかしないと』と思った。機長さんもよく許してくれたと思う」と話していた。

 ◆主な飛行機トラブルの神対応

 ▼シンディ・ローパー 11年3月、ブエノスアイレスの空港のトラブルで乗客が数時間足止め。怒り狂う乗客を沈めるため、いきなり空港の受付アナウンスのマイクを奪い取って「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」をアカペラ熱唱。乗客や乗務員もその場で大合唱、険悪ムードが一転ハッピーに。

 ▼機長の訴え 17年3月、函館から台北に向かうタイガーエア台湾機内で、60代女性がそううつ病の発作を起こしたことで1時間遅延。その後のフライトで機長が「私の母もそううつ病患者です。同じ患者の家族として、先ほどはとてもつらい一幕でした。皆さん、ご理解ご辛抱いただき、感謝いたします」と話し、涙を流す乗客が続出。

 ▼緊急出産 17年7月、ボゴタ(コロンビア)発フランクフルト(ドイツ)行きのルフトハンザ機内で、ブルガリア出身の38歳女性が突然、産気づいた。客室乗務員と偶然居合わせた医師らが協力。北大西洋の1万1800メートル上空で無事、赤ちゃんを取り上げた。

 ◆「大空と大地の中で」 1977年6月に発売された松山千春の初アルバム「君のために作った歌」の2曲目の収録曲。98年にシングル「この世で一番君が好き」のカップリング曲として再発売された。松山の代表曲の一つで2006年には故郷の北海道・足寄町にある道の駅「あしょろ銀河ホール21」に同曲の歌碑が建立された。

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