世界陸上400Mリレー銅の立役者、アンカー抜擢の藤光謙司の決断に迫る

2017年10月7日20時55分  スポーツ報知
  • 世界陸上で銅メダルを獲得した(左から)藤光謙司、桐生祥秀、飯塚翔太、多田修平

 7日放送のTBS系「バース・デイ」(土曜・後5時)で、“奇跡の逆転劇”として今年8月の世界陸上(ロンドン)で銅メダル獲得に貢献した男子400メートルリレーの藤光謙司(31)=ゼンリン=を取り上げた。

 藤光は2015年のワールドシリーズの400メートルリレーに出場し3位となりリオ五輪の出場権を獲得したが、ケンブリッジ飛鳥(24)=ナイキ=ら若手の台頭により、リオ五輪本戦では補欠に回った。世界陸上でも補欠だったが、決勝の5時間前にアンカーに抜擢され結果を残した。

 番組では藤光はリオ五輪後、毎日、練習前にメダルを取った4人の写真を眺めモチベーションを維持していることを紹介。「自分を奮起させるひとつの大きなエネルギー源として、この悔しさってものがあったのは確かだと思います」と語った。世界陸上ではサニブラウン・ハキーム(18)=東京陸協=が右太ももを負傷し、予選でアンカーを努めたケンブリッジも走りも本調子でないと判断した苅部俊二コーチ(48)が藤光の起用を決断した。

 苅部コーチは「メダルを取るために決断した。一歩間違えば大失敗になる。その覚悟があるかを(藤光に)聞いた」と決断の瞬間を振り返った。藤光は「心の準備も体の準備もいつでもできています」と即答。当時を振り返り「身が引き締まって、モードに入った気がしました」と語った。

 だが、大会で1度も走っていない藤光の起用は大きな賭け。第2走者の飯塚翔太(26)=ミズノ=も「(メンバーを)変えないと思っていた。意外でした」と語っていた。苅部コーチは「(藤光は)バトンパスも1回で合う。精度が高い」と決断の理由を説明した。

 アンカーでの出場が決まり、第3走者の桐生祥秀(21)=東洋大=との練習ができたのは、本番1時間前。そこで藤光は、桐生の調子が良いことから、走り出すタイミングを変更。1足分(26・5センチ)スタートを遠くにする賭けに出たという。その結果、ベストのタイミングでバトンリレーが決まり、予選タイムを0秒17縮めて銅メダルを獲得。

 藤光はレース後のインタビューで「予選で走ったケンブリッジとサポートしてくれたハキームの分まで走りたいと思った」とコメント。補欠のサポートを知る男らしく、補欠メンバーとともに喜びを分かち合うシーンが紹介された。

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