柚香光、外部劇場初主演で名作と格闘中

2017年10月12日7時0分  スポーツ報知
  • キリッと強い“目力”が魅力の宝塚歌劇花組スター・柚香光

 ◆「はいからさんが通る」(大阪・梅田シアター・ドラマシティ=15日まで、東京・日本青年館ホール=24~30日)

 宝塚歌劇花組3番手スター・柚香光(ゆずか・れい)が、大阪・梅田のシアター・ドラマシティ公演「はいからさんが通る」(脚本&演出・小柳奈穂子、15日まで)で主演を務めている。名作少女漫画の“2・5次元化”で外部劇場初センター。「プレッシャーはありますが、舞台化の反響が想像以上にすごかったので、その思いを大事にしたい。『作品VS出演者のみんな』で、楽しんでもらえる舞台に」。花組、そして自身の今後についても聞いた。(筒井 政也)

 「はいからさん―」は1975~77年、「週刊少女フレンド」で連載され、78年にアニメ化、87年には映画化(南野陽子主演)もされた大和和紀(やまと・わき)さん原作のロマンチックコメディー。大正時代の東京を舞台に、快活な女学生・花村紅緒(べにお=華優希)と、その婚約者で陸軍少尉の伊集院忍(柚香)の恋を描く。

 漫画は読んだことがなかったが「『THE少女漫画』。キュンキュンするポイントがたくさんある。いろんな種類のイケメンが、みんなヒロインを好きになる。女の子には夢のような作品。長く愛されるはずです」と納得。「稽古場は、ほのぼの、のどかで心穏やか」と、柔らかな空気感を舞台に生かしたが、一幕目終盤からのシリアスな場面も見どころだ。

 忍役は映画(忍役・阿部寛)も参照して役作りした。「結構難しい。自分を持っていない優柔不断な優男になりかねない。『THE二枚目』は面白みがなく、共感しづらい人物にもなりがちなので、彼の中の葛藤も届けたい」。ビジュアルは「金髪で日本軍は新鮮」と話す一方、シンプルな軍服の着こなしも研究した。

 9年目の秋。昨年の「濃い1年」の修練が、大きな実を結んだ。「For the people」では黒人運動家、「ME AND MY GIRL」では女役ジャッキーと会計士パーチェスターの役替わり…。「役幅が広過ぎて、『もう、何でもやってみます!』というスタンスにはなりました。かたくなではなく、柔軟に」と笑顔。「今年はその反動?というぐらい若い青年の役が多く、リラックスして舞台に立てた。山あり谷ありのリズムで得られたものがたくさんある」と“収穫”を表現した。

 来春、「男役十年」に届く10年目に入る。それを前に、2期上の2番手スター・芹香斗亜(せりか・とあ)が10月30日付で宙組に異動。花組でのポジションが一つ上がり、責任はさらに増す。「取り組む姿勢は変わりませんが、視野を広く、組の状態などいろんなことが見える人でありたい。考えても分からないので、まずはやってみて(苦笑)」

 芹香には感謝に堪えない。「とんでもない難題を与えられ、プルプルしていた時、いつも横にいて助けてくださった。異動されると聞いた時、存在の大きさを身に染みて感じました」。今度は自分が後輩を支える番だ。

 東京・日本青年館ホールでは24~30日に上演。

 ◆柚香 光(ゆずか・れい)3月5日生まれ。東京都杉並区出身。2009年4月「Amour それは…」で初舞台。95期生。花組配属。14年「ノクターン―遠い夏の日の記憶―」でバウホール初主演。「エリザベート~愛と死の輪舞(ロンド)~」などで新人公演主演3度。身長171センチ。愛称「れい」。

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