11月退団した元宙組トップ朝夏まなと、東宝芸能入り 来年4月のライブ決定 インタビューで心境語る

2017年12月10日5時0分  スポーツ報知
  • 女優に転身。髪を切り、初めて耳にピアスをした朝夏まなと(カメラ・小泉 洋樹)

  11月に宝塚歌劇団を卒業した元宙組トップスター朝夏まなと(33)が、女優・沢口靖子(52)、長澤まさみ(30)らが所属する大手芸能プロ、東宝芸能入りすることが9日、分かった。元トップスターの同事務所入りは、瀬奈じゅん(43)以来、10年ぶり。このほどスポーツ報知のインタビューに応じ、心境を語った。

 退団して約3週間。8000人のファンに見送られての東京宝塚劇場公演での千秋楽。この時の会見で今後について「何か、ご報告できたらいいな」と話していた。実はすでに第二の人生に向けての動きが、始まりつつあった。「思い残すことはありません」と語った通り、トップスターを、男役を全う。朝夏の充実の表情は、さらに柔和になっていた。

 「在団中は、小さな風邪ひとつも引いてはいけないと思いながら過ごしてきました。自分の体であって、自分一人の身体ではない。自分の時間のようで、自分一人の時間ではないような」といい、「なので、いま関西から東京への引っ越しなど環境の変化もあり、いろんなことに追われる日々ですが、自分だけの時間を過ごすことに慣れない不思議な感覚もあります」。どれほど重い責任を背負ってきたかを物語るような言葉だ。

 そんな新鮮な日々の中で、実はいくつかのことを始めていた。「ピアスをずっとしたいと思っていましたので」と耳に変化が。髪も切って心機一転。「この髪は、これから伸ばしていくための切り方だそうです」と目を輝かせる。あれ? 爪をよく見るとマニキュアがのぞいていた。一見、小さいことに見えるが、元男役スターにとって、かなり大きな変化だ。

 宝塚と東宝芸能は、同じ阪急東宝グループではあるが、元男役トップスターの東宝芸能所属は寿美花代(85)を筆頭に、最近では一路真輝(52)、瀬奈と約10年に一人と“狭き門”。娘役では過去に新珠三千代さん(享年71)、元女優の遥くららさん(62)と一時代を築いた大物スターが在籍してきた。

 フェアリー系で人気を博した朝夏は、謙虚な人柄と「舞台のみならず、女優として未知数の可能性を秘めている」(事務所幹部)と才能を見込まれてのもの。本人は「このご縁に、心から感謝しています。事務所の歴史を傷つけないよう歩んでいきたい」

 女優転身の第一作目よりも先に、来年4月に東京・日本青年館(12~15日)、大阪・サンケイホールブリーゼ(20~22日)でのファーストライブが決定した。

 今後、東宝系の舞台や映画からも声がかかるのは間違いない。ステージでのダイナミックなダンスを期待するファンもいるだろうが、近い将来、沢口や長澤との共演の可能性も十分ある。「恥ずかしいほど芸能界に疎く、まだ分からないことも多いのですが、やってみたいことが、全て詰まっているような事務所だと思います。懸命に勉強しながら、新しいことを吸収していきたい」

 これも朝夏らしい一面だろう。最近はブログやインスタなど、自ら発信し続けることに喜びを見いだす有名人が増えている。朝夏は、今どき珍しくアナログ人間。それらに、ほとんど興味がないのだという。

 「もともと器用な人間でもありませんし、余裕もなく、知識もありませんので」と明かし、「これまで応援してくだった方には、一時的に物足りない思いをさせるかもしれません。でもその分、必ず舞台を始め、仕事の中で期待に応えていきたい」。宝塚時代は、ほとんど休みなく過ごしてきたが、お正月は、久々に故郷の佐賀で過ごせそうだという。

 ◆朝夏 まなと(あさか・まなと)本名・岩崎明日香。1984年9月15日、佐賀県生まれ。33歳。02年宝塚歌劇団に入り「プラハの春」で初舞台。花組を経て12年6月に宙組に組替え。15年2月宙組トップスター就任。11月に「神々の土地―ロマノフたちの黄昏―」「クラシカル ビジュー」で退団。愛称は「まぁ」「まなと」。趣味はドライブ。身長172センチ、血液型A。

  • 楽天SocialNewsに投稿!
芸能
今日のスポーツ報知(東京版)