「中村屋ファミリードキュメント」17作目は4歳・長三郎と6歳・勘太郎の成長ぶり追う

スポーツ報知
勘太郎(右)と長三郎(C)フジテレビ

 歌舞伎の中村屋を27年に渡って追う、フジテレビ系のドキュメンタリー「中村屋ファミリー密着ドキュメント」の最新作「独占密着! 中村屋ファミリー 勘九郎 父と約束&4歳と6歳の猛稽古 泣いて笑って300日」が、22日(後9時)にフジテレビ系で放送されることになった。

 17作目となる今回は、中村勘九郎の2人の息子、4歳・長三郎と6歳・勘太郎の成長ぶりと、日本中に残る“芝居小屋”の美しさ、そしてその舞台に立つという勘三郎の強い意思を受け継ぎ躍動する勘九郎・七之助兄弟、さらに勘三郎さんが愛し育てた弟子たちの活躍がみどころ。

 常に中村屋のムードメーカーでもある“小さな中村屋”2人は、再ブームになっている荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」を流すと踊り出すお茶目なシーンも。そのほか、七之助が46歳で歌舞伎の世界に飛び込んだ市川中車(俳優・香川照之)と食事に行った際に、どちらがごちそうしたかについて裏話も披露される。また、いつも2人の子供たちを見守る母・前田愛が、息子のこと、夫・勘九郎のことを語るなど、貴重なインタビューも必見だ。

 前田は子供たちについて「初舞台の時は初日が開いてから、一週間くらいは毎晩泣いていました。“もっと稽古したかった。どうしてもっと稽古できなかったんだろう”と言って、泣いている姿を見て、悪いことしたなあと思いました」と振り返り、「自分がここまでやったんだって思えるようになってから出してあげたかったなと思って、私も凄く反省して。何も声をかけられないんですよね、そういう時は。でも、一週間くらい経ってから、ピタッと言わなくなったんです。あ、今日泣かない、自分の中で何か乗り越えたなっていう感じで、毎日のことが自信につながってきたのかな。だから良かったと思って、それはすごく驚いたことでもありました」と目を細めた。

 勘三郎さんが亡くなって5年。勘九郎・七之助兄弟については「お父さんが命がけで作ったものを絶やさないように2人で一緒に悩んだり苦しんだりしてきている同士のようで、2人の強い絆を感じます」と前田。「勘太郎と長三郎にも、そういう風に育ってほしい」と希望した。

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