“日本三名鐘”三井の晩鐘をテレ東企画で一般人が異例の鐘突き

スポーツ報知
三井寺で鐘を突く米国人男性(C)テレビ東京

 25日放送のテレビ東京系「世界!ニッポン行きたい人応援団」(月曜・後7時)スペシャルで、ニッポンの鐘をこよなく愛する米国人男性が登場。「いつか直接聞いてみたい」と憧れ続けた大津市(滋賀)の三井寺へ招待する。

 「ニッポンに行きたくてたまらない」という外国人を世界で捜し出し、その夢をかなえる番組。今回の放送に登場する、米サウスカロライナ在住の「鐘好き」男性は、自宅に鐘つき堂を自分で作ったほか、プロパンタンクなどを使って100個以上の鐘を自分でつくるほど夢中。「本場の鐘がどのように作られているのか見てみたい。本場の鐘の音を感じたい!」という熱意が通じて来日となった。

 三井寺は、数ある鐘のなかで「日本三名鐘」の一つに数えられるほど美しい響きを持つ。大みそかには除夜の鐘の行事も行われるほか、毎夕5時頃、美しい鐘の音が市民に時を告げる。これは「三井の晩鐘」として知られ、古くから地域の人に親しまれ、その風景は歌川廣重の浮世絵「近江八景」にも。現在も、環境庁による「残したい日本の音風景100選」にも選定されている。

 この長い歴史ある夕刻の鐘をつけるのは、寺の関係者だけ。しかし今回、彼の鐘に対する熱い思いを知った住職が「せっかくお越しいただいたので、ついてもらいます」と特別に許可した。この夕刻の鐘を一般人がつくのは初めて。この男性は「人々がこの音に魅了されるのがわかる」と感動もひとしおで、目に涙を浮かべたという。

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