まゆゆ、涙必死にこらえ笑顔でAKB卒業公演

スポーツ報知
AKB劇場でのラストステージに立った渡辺麻友

 年内でAKB48を卒業する渡辺麻友(23)が26日、東京・秋葉原のAKB48劇場で卒業公演を行った。

 アンコールのソロ曲「サヨナラで終わるわけじゃない」。一瞬声を詰まらせ、歌詞が飛んだが、必死に涙をこらえた。強い気持ちを取り戻し、サビでは高音を響かせた。同期の柏木由紀(26)とのデュエット曲「思い出のほとんど」でも「この曲を麻友と歌うのが夢だった…」と泣きじゃくるゆきりんを優しくハグ。「私も感極まったけど、ゆきりんが先に泣いたからね」とおどけた。

 AKBの聖地でのラストステージは泣かないと決めていた。11月のさいたまスーパーアリーナでの卒業コンサートは冒頭のソロ曲で号泣しほとんど歌えず「その悔しさをずっと抱えていた」と関係者。この日のために周囲が喉を心配するほど歌の練習に打ち込み、センターを務めた「心のプラカード」など約20曲を歌い切った。200人のファンに最後のお礼を言う際も「鼻水が…」とごまかすほど涙は認めたくなかった。

 プロ根性の塊だ。今後は女優に専念するが、東京近郊で行われている舞台はほぼ観劇。映画やドラマも可能な限り見て勉強する姿勢は所属事務所も高く評価しており、「第2の仲間由紀恵になってくれれば」と期待を寄せる。幼少期から宝塚のファンということもあり、舞台を中心に幅広く活躍が期待されている。

 中学1年生でAKB48入り。選抜総選挙ではメンバーで唯一、第1回から全て“神(かみ)7”入りし、中心メンバーとして支えてきたが、これで初代の“神7”は全員卒業となる。一時代の終わりとともに自身の恋愛も解禁される。「今までしてこなかったので『自分大丈夫かな』という怖さはある」と照れ笑い。「タイミングあればしたい」と意欲を見せた。

 今後はAKBとして30日の日本レコード大賞、大みそかのNHK紅白歌合戦のステージに立つ。2018年は女優・渡辺麻友のスタートとなる。

 ◆渡辺 麻友(わたなべ・まゆ)1994年3月26日、埼玉県生まれ。23歳。愛称・まゆゆ。2006年「第3期AKB48追加メンバーオーディション」合格。同期は柏木由紀、多田愛佳ら。センターを務めた曲は「So long!」「ラブラドール・レトリバー」「心のプラカード」など。身長156センチ。

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