紅白視聴率ワースト3位、ネットTVなど番組選択多様化要因か

スポーツ報知
紅白総合司会を務めた内村光良(右)と紅組司会の有村架純

 昨年大みそかのNHK総合「第68回紅白歌合戦」(後7時15分)の平均視聴率が、同9時からの第2部で39・4%(関西地区は39・6%)だったことが2日、分かった。特別枠で安室奈美恵(40)や桑田佳祐(61)が出演したが、2年ぶりに40%に届かず、記録が残っている1962年(第13回)以降では歴代ワースト3位の数字となった。(数字はビデオリサーチ、関東地区)

 安室奈美恵と桑田佳祐の特別出演で後半は特に盛り上がりを見せた昨年の紅白。初の総合司会を務めた内村光良が同局のコント番組「LIFE!」に登場するキャラクターを演じるなど、笑いを織り交ぜ進行。白組司会で嵐の二宮和也(34)と紅組司会・有村架純(24)との掛け合いも絶妙だった。解散表明したSMAPが出場せず、タモリ&マツコ・デラックスの寸劇で物議を醸した16年の40・2%(関西は39・5%)は上回るとみられていただけに、ワースト3位は予想外の数字だ。

 失速の裏には、視聴者の番組選択の多様化がありそうだ。一昨年の大みそかと大きく違ったのは、インターネットテレビ局「AbemaTV」の“参入”。午後8時から特別企画「朝青龍を押し出したら1000万円」と題して、元横綱・朝青龍が元大関・琴光喜やボブ・サップらと8番勝負を繰り広げ大きな注目を集めた。

 また、スカパー!やケーブルテレビでは午後8時半から「2017 MBC歌謡大祭典」を生中継。紅白にも出演したTWICEら人気K―POPアーティストが多く出演し、話題となった。

 地上波だけで視聴率を争う時代は終わろうとしているのか。紅白の平均視聴率は1999年の第50回後、50%台を記録していない。今後は、40%を超えるのも難しくなるかもしれない。

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