岩崎恭子さんが勝てなかった天才スイマー…「金メダリストの姉となって、すり減っちゃって」

スポーツ報知
岩崎恭子さん

 3日放送のTBS系「消えた天才 超一流が勝てなかった人大追跡」(後6時)では、1992のバルセロナオリンピック競泳女子200メートル平泳ぎで史上最年少14歳で金メダルを獲得した岩崎恭子さん(39)が小学校時代、どうしても勝てなかった姉・岩崎敬子さん(41)の「今」を追跡取材した。

 中2でジュニアオリンピック2冠、高1のインターハイでも2冠と恭子さんでさえ「絶対、勝てない。いつもプールサイドで本を読んだり、宿題をしていたのに、なんでレースだと速いのって」と絶対的な力を持っていた敬子さんだったが、バルセロナ五輪国内予選で妹・恭子に破れ、五輪切符を逃した。3つ下の妹に敗れ五輪出場を逃したことで、水泳の表舞台から去った。

 「オリンピックでメダルを取ったら、取ったであまりにも状況が変わってしまって…。私も大変だったけど、今思えば、お姉ちゃんも大変だったろうなって」と恭子。

 敬子さんは現在、静岡・沼津市で会社員生活。「(五輪では)頑張れって思っていました。姉妹として。でも(金メダルには)ポカーンです。何も考えられないというか。実感がわかない。タイムをあまりに縮めすぎて、これ、妹なんだって」と、バルセロナ五輪時の驚きを明かした敬子さん。

 引退の理由については「糸が切れたじゃないですけど…。妹がオリンピックで一番を取ったということだけでなくて。その後の周りの環境の変化とか…。(有名な)妹の姉となっちゃって。私にも名前があるんですけど…。その環境がいやになって、糸が切れちゃって。すり減っちゃって、続けられなくなって」と正直に明かした。

 「(引退を)選んだのは自分の責任。そこには恭子の責任はないよと。かわいくないところもいっぱいあるけど、かわいいという所もいっぱいあるので、とにかくかわいい妹です」と明かした敬子さん。現在は静岡水連で指導員もこなし、水泳界に戻ってきた敬子さんの姿に、VTRを見た恭子も「私のお姉ちゃんでいてくれて、良かったと思います」と涙ぐみながら話していた。

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