宝塚宙組・愛月ひかるの初外部主演作「不滅の棘」開幕「歌のステップアップを!」

スポーツ報知
「不滅の棘」の劇中場面から。主人公エロール(愛月ひかる、左)とヒロインのフリーダ(遥羽らら)

 宝塚歌劇宙組3番手スター・愛月(あいづき)ひかるの外部劇場初主演作「不滅の棘(とげ)」が7日、大阪・梅田のシアター・ドラマシティで初日を迎えた。

 2014年9月のバウホール公演「SANCTUARY」以来、3年4か月の主演作。2003年の花組トップスター・春野寿美礼(はるの・すみれ)の主演作の再演で“永遠の命”を与えられたため、300年以上もすさんだ心で生きている男・エロールを演じた。愛月は「300年生きていても、昔の彼の純粋な部分がどこかにあれば、最後にグッと来るのでは」と役どころを語った。

 セットも衣装も、ほぼ白一色で統一。「作品的に白は『孤独』『虚無感』という感じ。いい意味で、衣装から入る印象はなく、演者たちの表情が浮き立ち、エネルギーがダイレクトに伝わるんじゃないかな」と異色作の魅力を語った。

 脚本・演出は「鳳凰伝」「王家に捧ぐ歌」などの木村信司氏。エロールは歌手でもあり、愛月は「木村先生が、初めて歌と芝居の融合を実現させた作品。いかに芝居からの連動で歌を歌うか。歌は確実にステップアップしていきたい」と、宙組20周年イヤーに、さらなる飛躍を誓った。

 15日まで。東京・日本青年館ホールで23~29日に上演。

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