中井貴一、2年前死去の母の教え「佐田啓二という名前は、そんなに軽いものじゃない」

スポーツ報知
中井貴一

 俳優の中井貴一(56)が10日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜・正午)に出演。2年前に亡くなった母・益子さん(享年87)への思いを明かした。

 1964年、中井が2歳の時にトップ俳優だった父・佐田啓二さんが37歳の若さで交通事故死。益子さんは女手一つで中井と姉で女優の中井貴恵(60)を育て上げた。

 「本当に厳しい母でした。DVまではいかないけど、手の早い母だった。170センチあったから手も長くて、姉も僕も食事の時も常に(叩かれないよう)臨戦態勢でした」と中井。「父の分もという(育児への)意識が強かったのでしょう」と続けた。

 そんな中井が姉に続いて俳優デビューしたのが、成蹊大在学中の81年、19歳の時だった。

 「姉もすでにデビューしていたし、『俺には(父・啓二さんの)七光りは関係ないよ』と言ったら、母が烈火のごとく怒ったんです」と明かした中井。「佐田啓二という名前は、そんなに軽いものじゃない。どんなにあんたらが(俳優を)やろうが、親父の名前が(後ろで)光ることは絶対ない。悔しかったら、やってみろって母に言われました」と益子さんの言葉を口にした。

 俳優デビューから37年を迎えた中井は「今、やってきて、自分なんかが俳優やっていられるのは、オヤジとオフクロのおかげなんだろうと思います。自分の実力なんて1くらいで、オヤジが遺してくれたものが、ほとんどを占めているんじゃないかと思います」と、しみじみ話していた。

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