デヴィ夫人「盗っ人猛々しい」横領初公判…元経理担当に怒り

スポーツ報知
公判傍聴後、自宅前で取材に応じたデヴィ夫人

 タレントのデヴィ夫人が代表を務める芸能事務所「オフィス・デヴィ・スカルノ」(東京都渋谷区)の運営費を横領したとして、業務上横領の罪に問われている元経理担当で無職の辻村秀一郎被告(60)の初公判が11日、東京地裁(大川隆男裁判官)で開かれた。公判を傍聴したデヴィ夫人は終了後に都内の自宅前で取材に応じ「反省の様子が見られなかった。盗っ人猛々(たけだけ)しい」と怒りの表情を見せた。一方、逮捕当時は容疑を否認していた辻村被告は一転して起訴内容を認めた。

 デヴィ夫人の怒りは、傍聴を終えて自宅に到着しても収まることはなかった。報道陣に対して開口一番「刑務所(拘置所のこと)で3食いただくと、とても健康な生活に戻るみたいで。まぁ元気そうでしたね」と辻村被告への皮肉さく裂。「悪びれた様子も反省の様子もない。盗っ人猛々しいという感じでしたねぇ」と痛烈な言葉を浴びせかけた。

 この日の公判では、傍聴席の最前席に着席。食い入るように様子を見守った。辻村被告とは法廷内で目が合ったといい「すぐ向こうがそらしたんですが、人として感情がない感じだった。申し訳ないという風情が、もう少しあると思っていた」と苦笑い。「きょう本人も(罪を)認めたということですが…。こういうケースではお金が戻ったことないので、もうあきらめています」と達観した様子を見せていた。逮捕当時、事務所などは辻村被告の着服行為は約300回、被害総額は約2億6800万円に及ぶと明かしていた。

交際相手に送金思わずあきれ顔 デヴィ夫人が特にあきれたのは、辻村被告が着服金の一部を交際相手に送金したこと。「お金の行き先が女性だった、ということには本当に驚いてます。そんな人とは全く思っていなかったので」と吐き捨てるように言った。今後は追起訴も予定されているが「長い長いストーリーの最初のスタートライン。どれくらいの時間かかるのかなあと思っています」。ウンザリした表情を見せた。

 事務所関係者によると、デヴィ夫人はこの日予定されていたスケジュールをわざわざずらしてまで、傍聴することにこだわっていたという。最後に「次回公判の傍聴も行きます」と予告。金銭は返ってこなくても、事のてんまつは最後まで見守るつもりだ。

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