ジャニーズ4年ぶりCDデビュー「King&Prince」、メンバーへの通知は会見2時間前だった

スポーツ報知

 ジャニーズ事務所から新たな6人組グループ「King&Prince(キング・アンド・プリンス)」が今春CDデビューすることが17日、発表された。同事務所では、14年4月の「ジャニーズWEST」以来4年ぶり。レコード会社大手「ユニバーサルミュージック」と同事務所が合同で設立した新レーベル「Johnnys’ Universe」の第1弾アーティストとしてデビューする。一部で「デビュー打ち止め」もうわさされていたが、6人がジャニー喜多川社長(86)に直訴し“夢切符”をつかんだ。

 無数のフラッシュを浴び、6人は喜びをかみ締めた。岩橋玄樹(21)は、驚きと緊張を交錯させながら「まだ不思議な感じがする。(グループ名は)外国の人にも通じる名前。王様と王子様、その名前に負けないような、アイドル界の王様と王子様になっていきたい」と決意を語った。

 6人はこの日朝、電話で呼び出され、デビュー決定を聞いたのは、会見2時間前の午前11時だった。ジャニー氏から直々に「ユーたち、(会見は)レコードデビューの発表になる」と伝えられた。最年長の岸優太(22)は「(CDデビューは)頭によぎらなかった」と目を見開いた。

 6人は15年にテレビ朝日のイベントの応援サポーターユニット「Mr.King VS Mr.Prince」として結成。その後は3人ずつ「Mr.KING」と「Prince」に分かれて活動してきたが、あくまでデビュー予備軍のジャニーズJr.という位置づけだった。

 ジャニーズでは新人のCDデビューは4年も遠ざかっていた。「今まではCDデビューしないと、タレントじゃないというところがあったけど、今は違う」とジャニー氏。昨年9月には東京・帝国劇場でジャニーズJr.だけの1か月公演「ジャニーズ YOU&ME アイランド」を成功させた。さらに「Mr.KING」の平野紫耀(20)は今年、主演映画2本を控える人気ぶり。ジャニー氏の中では“デビュー組”という扱いだったが、本人たちは納得していなかった。

 昨年8月、イベントで久々に6人そろってステージに立ち「ファンの反応が違った」。直後に全員で話し合い、「6人で」という思いをジャニー氏に直訴する声が上がった。思いを伝えるのは時期尚早と考えるメンバーもいたが、平野は「僕が“主犯”。デビューしたからこそ、できることもある」。その言葉に全員が同調。6人の熱意にジャニー氏も「デビューという形にこだわるのであれば。やれるかやれないかは別として、かなえてあげようと思う」と容認した。

 米国に本社があるユニバーサルミュージックのルシアン・グレンジ会長兼CEOもビデオメッセージを寄せるなど世界的な活躍も期待される。デビュー曲はロサンゼルスでのレコーディングを計画中だ。Jr.時代と異なり、今後はヒットチャートなどで人気が評価されるが、永瀬廉(18)は「僕らが言った分、プレッシャーをはねのけて、期待してくれている以上の結果を出していきたい」。強い決意で新たな一歩を踏み出す。

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