かしまし娘、「よゐこ」のトークライブで3姉妹がそろって12年ぶりステージ

スポーツ報知
よゐこのトークイベントに出演した(前列左から)かしまし娘の正司照江、正司歌江、正司花江(後列左から)よゐこ・有野晋哉、濱口優、酒井とおる、酒井くにお

 お笑いコンビ「よゐこ」のスペシャルトークライブ「師匠は鎹(かすがい)」が20日、大阪・中央区の道頓堀角座で行われ、3人組姉妹コンビ「かしまし娘」がゲスト出演した。

 正司歌江(88)、照江(84)、花江(81)の3姉妹がそろって角座の舞台に立つのは旧角座から34年ぶり。3人でのステージも12年ぶりとあり、満員の客席を前に「♪うちら陽気なかしまし娘~」とおなじみのテーマ曲を歌いながら登場した。3人とも年齢を感じさせないしゃべくりは健在だった。

 長女の歌江は2年前に心臓を患ったことを明かした。「心臓が破れかけたの」と振り返ったが、その影響もあり、声が出にくくなったものの現在は回復。花江は「歌江お姉ちゃんは一番美声だったから、声が出ないのを見るのはつらかった。もうこのまま死んでほしいとも思ったほど」と姉への思いを吐露した。

 トークでは、松竹芸能第1号タレントとして、超多忙な日々を送っていた頃のエピソードを回顧。かつて「忙しすぎて妹たちがかわいそうだから休みたい」と歌江が訴えたところ、翌日から一切仕事がなくなり、1年後に謝罪して仕事に復帰したと話し、照江は「やっぱり事務所にタテついたらあかんね」と苦笑いした。

 また、吉本興業から「給料を倍にする」と引き抜きのオファーがあり、歌江は快諾したが義理堅い父に猛反対されたことや、クレイジーキャッツと合同イベントを行った際に、クレイジーキャッツには1人ずつ楽屋が与えられたのに対し、かしまし娘は3人の相部屋だったことに当時の社長が激怒。出演せず帰ろうとしたところ、隣接するホテル1棟がまるごと楽屋になったことなど、現在では考えられないような豪快なエピソードを次々に明かし、客席を驚かせた。

 さらに歌江は「私が昔、ヒロポン中毒だったからね」と話し出すと、濱口優(45)は「ちょっと、きょうはテレビも入ってるから、いったん止めて!」とタジタジ。さらに「ここらへん(腕に)いっぱい打ってた」と言うと、花江も「だから骨がだんだんと弱くなるのよ」と、普段の移動などは車いすを使うこともあるという姉につっこんだ。

 有野晋哉(45)が単独で始めたスペシャル版は、内容も盛りだくさん。有野が「来年もやりますか」とオファーすると、3人も「やりましょう!」と快諾。最後は「♪これでおしまいかしまし娘~、それではみなさん、ごきげんよう」とおなじみのフレーズで幕を閉じた。終演後、久々に共演した感想を聞かれた歌江と花江は「楽しかったね」と声を合わせ、照江は「別にどうってことないね」と笑わせた。

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