ももクロ・有安「幸せなアイドル生活ありがとう」3万人のファン前に笑顔で卒業公演

スポーツ報知
笑顔で熱唱する有安杏果(カメラ・酒井 悠一)

 女性5人組グループ・ももいろクローバーZの有安杏果(22)が21日、千葉・幕張メッセで卒業公演を行った。電撃発表から約1週間。「ももか」コールと緑のペンライトが揺れる中、「悔いはないです。8年間、幸せなアイドル生活をありがとうございました」。4人からはサプライズで贈る歌「新しい青空へ」が届けられ、3万人を前に、笑顔でステージを後にした。この日をもって芸能界を離れ「普通の女の子」になる。

 懸命に涙をこらえた。メンバー、3万人のモノノフ(ファンの呼称)が別れを惜しむ中、有安は気丈にステージに立ち続けた。

 09年の加入から8年。「いつでもどんな時でも…、優しく熱く…、応援してくれたファンのみんながいたから、やってこられた。私のワガママを受け入れてくれて、『お疲れさま』と言ってくれた。本当にありがとうございました」と頭を下げた。数分間、拍手はやまなかった。

 クライマックスにはうれしいサプライズが待っていた。ヒャダインこと前山田健一(37)がこの日のために制作した楽曲「新しい青空へ」と花束が、メンバー4人から贈られた。リーダーの百田夏菜子(23)から「10周年は5人で迎えたかった。でも、杏果がいっぱい悩んで決めた道。お互い、夢をかなえていけるように。笑顔で新しい道に進んでください」とエールを送られ、熱い抱擁を交わした。

 グループ卒業という15日の電撃発表から6日。“ちょっぴりおバカな、小さな巨人”はラストステージで輝きを放った。「精いっぱいの歌とダンスで、心を込めて伝えたい。今までで一番、と思ってもらえるパフォーマンスを見せつけたい」。開演前の宣言通り、全身全霊で歌い、踊った。代表曲「行くぜっ!怪盗少女」など16曲を披露。衣装は2014年のNHK紅白歌合戦の時のものをセレクトした。インフルエンザのため、出演のかなわなかった有安の思いを酌んだ4人が、彼女の衣装の一部を貼り付けて出演し、5人の絆の強さを象徴する出来事になっていた。

 最後は飛びっきりの笑顔でステージを去った。「メンバーがれにとしおりん、夏菜子、あーりんで良かった。卒業しても、感謝と謙虚の心を忘れずにやっていきたい」。普通の女の子に戻っても、ももクロ愛は変わらない。

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