藤竜也、結婚できたのは石原裕次郎さんの「男気」のおかげ

　俳優の藤竜也（７６）が３日放送のＴＢＳ系「サワコの朝」（土曜・前７時３０分）に出演。石原裕次郎さんの「男気」のおかげで、元女優・芦川いづみさん（８２）と結婚できたというエピソードを明かした。

　藤は大学生の頃、銀座でデートの待ち合わせ中にスカウトされて、映画製作配給会社「日活」に入社した。

　俳優として活動しているうちに芦川さんと交際を開始。ばれないように付き合っていたが、日活の先輩・裕次郎さんと雑談をしていた時に「タツ（藤竜也）、ガールフレンドの１人や２人くらいいるんだろう」と質問され、「慶大の学生です」と嘘をついてしまった。

　嘘はいけないと思い、後に１人で石原邸へ本当のことを話しに行ったところ、裕次郎さんは「竜也、あとは俺に任せろ」と男気を見せ、役者やスタッフなどに「２人は一緒になるから一つよろしく」と報告してくれたのだという。

　その１か月後に藤と芦川さんは結婚。しかし日活では無視されるようになり、誰も口を聞いてくれなかったり、あいさつしても無言されるようになってしまったという。

　司会の阿川佐和子（６４）から「日活を辞めようとは思わなかったんですか」と質問されると、「落とし前を付けていなかったから、辞めようとは思わなかった」。そして「俳優として周囲を見返さないといけない。大切な女優と結婚されたけど、あいつだったらいいだろうと認めてもらえるような俳優になろうと思っていた」と当時を振り返った。

　藤は裕次郎さんの魅力を「磁石、マグネットみたいに吸い寄せられる。この人のためだったら何でも言うこと聞こうと思っていた。別格」と表現した。