新垣結衣、新人賞から10年主演女優賞「すごく幸せです」ブルーリボン賞授賞式

スポーツ報知
主演女優賞を受賞し、10年ぶりにブルーリボン賞の授賞式に帰ってきた新垣結衣(カメラ・関口 俊明)

 東京映画記者会(報知新聞社など在京7紙の映画担当記者によって構成)が選ぶ「第60回(2017年度)ブルーリボン賞」授賞式が8日、東京・内幸町のイイノホールで行われた。「ミックス。」で主演女優賞を受賞した新垣結衣(29)は、「すごく幸せです」と笑顔を浮かべた。「三度目の殺人」で助演女優賞の斉藤由貴(51)は涙を浮かべ、客席の母に感謝した。

 大人っぽい黒のドレスで壇上中央に立ったガッキーは「背が高いので…」とマイクスタンドを高く直してから喜びを語った。「10年前に新人賞を頂いて、二度とこのような舞台に立たせていただくことはないだろうと思っていました。驚いて実感は湧いてないですが、家族や仲間が私以上に喜んでくれて、恩返しができたことがうれしいです」

 元天才卓球少女役でコメディエンヌの才を発揮した「ミックス。」で賞を射止めた。普段は口数の多いタイプではないが、喜びを懸命に伝えようとしたスピーチは全受賞者で最長。4分を超えた。「今回の受賞で思い出したことがあるんです。20代前半の頃、秋田料理のお店で…」と切り出すと「なまはげショーのなまはげさんに言われたんです。『昔、貧しくて病院に行くお金がない人は劇場に行ったんだ。笑ったり泣いたり感動したりして元気になるために。君はそのくらい素晴らしい仕事をしてるんだよ』って」とエピソードを披露。そして「『ミックス。』はみなさんに元気を与えられる作品になった実感があったので、受賞できてすごく幸せです」と感謝した。

 10年前の第50回(2007年度)に「恋空」などで新人賞を受賞。当時、壇上で三國連太郎さん(13年死去)に「背が高いね。時代とともにこんなに(女優の身長が)変わるとは…」と言われ「背の高さを生かして頑張ります!」と宣言した19歳は、16年のドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の大ヒットなどで国民的女優となった。司会の大竹しのぶ(60)から「社会現象になる人気で『かわいいガッキー』って呼ばれるの、本人としてはどう?」と問われると「あまり…実感ないです。役とかお仕事のおかげで言ってもらえてるのかなって」とテレ笑いを浮かべた。

 好きなのは自宅に居る時間。「深夜1時に音楽を聴いて、お酒を飲んで、好きな時に寝るのが幸せ」。自分への祝杯は格別の味だろう。

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