サングラス&たばこ! 宝塚月組・珠城りょうが“極悪トップスター”に

スポーツ報知
黒のサングラス、右手にたばこでパレードした珠城りょう

 宝塚歌劇月組公演「カンパニー ―努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間(カンパニー)たち―」「BADDY(バッディ)―悪党(ヤツ)は月からやって来る―」が9日、兵庫・宝塚大劇場で初日の幕を開けた。

 「BADDY」は近未来、全面禁煙化された地球を、月に住むヘビースモーカーの悪党たちが襲う芝居仕立てのショー。悪党のリーダー・BADDYを演じるトップスター・珠城りょうは、大きな羽を背負ったパレードで、ショーのキャラクターそのままに、石原軍団ばりのサングラスをかけて、たばこを手にした“極悪トップ”の姿に変わって大階段を下りた。ファンの度肝を抜く、タカラヅカでは超異例の演出だ。

 「星逢一夜」「神々の土地」などで絶好調の上田久美子氏が、女性では劇団史上初めてショーの演出を手掛けた。珠城は「ただの悪役じゃなく、コミカルなところもちりばめられている。ぶっ飛んだ世界観ですが、大まじめにふざけてやりたい」と、のびやかに表現。優等生キャラクターからの脱皮を感じさせた。

 11月での退団が発表されたトップ娘役・愛希れいかは、地球の平和を守るグッディ捜査官役。デュエットダンスでは珠城に拳銃を向けるなど、どこまでも大胆な作品となった。

 一方、ミュージカル「カンパニー」(脚本&演出・石田昌也)は、伊吹有喜さんの同名小説の舞台化。製薬会社の総務課に務める生真面目な会社員・青柳(珠城)が、出向でバレエ団のプロデューサーになり、何も知らない世界で成長していく。

 珠城は「宝塚とバレエは違うかもしれませんが、チケットを買っていただき、盛り上げないといけない。たくさんの人に見ていただきたいという思いはきっと、どの劇団も一緒では」とPR。「『カンパニー』は女性が強い。タカラヅカでは珍しいので面白いですね」。現代日本の話題が飛び交う、こちらも異色作。珠城は背広姿だけではなく、空手着や着流しの姿も披露した。

 3月12日まで。東京宝塚劇場では3月30日~5月6日。

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