羽生竜王、五輪連覇狙う羽生にエール「芸術的な滑りを」…井山7冠と国民栄誉賞授与式

2018年2月14日6時0分  スポーツ報知
  • 国民栄誉賞を授与した安倍晋三首相(中)と羽生善治竜王(右)、井山裕太7冠(カメラ・北野 新太)

 将棋の羽生(はぶ)善治竜王(47)と囲碁の井山裕太7冠(28)が13日、首相官邸で行われた国民栄誉賞授与式に出席した。1977年創設の同賞で25、26例目。将棋棋士、囲碁棋士として初めての受賞となった。その後、両者は会見に臨み、羽生竜王は平昌五輪フィギュアスケート男子で復活の連覇を狙う羽生(はにゅう)結弦選手(23)=ANA=に「ぶっつけ本番でも期待を膨らませてくれる選手。芸術的な滑りを」とエールを送った。

 国民栄誉賞受賞という栄えある席で「はにゅう選手に…」と尋ねられても、羽生は笑顔だった。「羽生選手のことは、読み方は違いますけど漢字は同じということで親近感を持っています」。さらに前回大会金メダリストの現状を見つめた上でエールを送った。「ぶっつけ本番で五輪を迎えても、それでも素晴らしい演技を見せてくれるのではないか、という期待を膨らませてくれる選手だと思っています。芸術的な滑りをされることを、楽しみに見ていたいなと思います」

 30年以上も休みなく戦い続けてきた男は、4年に1度の五輪という舞台に、別次元の輝きを見ている。「今、まさに平昌五輪の真っ最中ですが、一瞬、1回に全てを懸ける思いを見ていると、一瞬のために大変な集中力と大変な努力を費やしているのかなと。月並みになってしまいますけど、(選手たちには)悔いなく全力を出し切ってほしい気持ちでいつも見ています」。井山も「一瞬に懸けるすごみを感じます。4年に1度という背景がある中で選手の方たちのパフォーマンスを見て、感動を与えていただいています」と同調した。

 17日。まさに羽生結弦が66年ぶりの連覇を懸けたフリー演技に臨む日、羽生善治もまた大勝負に臨む。第11回朝日杯将棋オープン戦準決勝で、藤井聡太五段(15)との公式戦初対局。史上最多の29連勝を達成した史上最年少棋士の挑戦を受ける史上最高の棋士は「今日が終わったらちょっと一息つけるんじゃないかと思っていたんですけど、全くそういう感じではなくなってしまって、でも藤井さんとは公式戦では初顔合わせですし、お客さんの前で指す公開対局でもありますので、私自身も張り切って。土曜日の対局を心待ちにしています」と静かに闘志を燃やした。

 優勝すると、故・大山康晴十五世名人を超えて単独1位となる45回目の一般棋戦優勝を成し遂げることにもなる。

 ハブとハニュウ。互いの競技で優勝者、あるいは金メダリストが確定する時間帯も重なる。2月17日は「羽生記念日」になるだろうか。(北野 新太)

 ◆記念品に硯や筆

 2人には記念品として、山梨県から採石された雨端硯(あまはたすずり)や熊野筆、両氏の7冠にちなみ七宝彩釉群鶴文(しっぽうさいゆうぐんかくもん)硯箱が贈られた。100万円相当のものが慣例となっており、初代受賞者のプロ野球・王貞治氏は「鷲の剥製(はくせい)」、同時受賞した長嶋茂雄さん、松井秀喜氏は金バットが贈られた。女子マラソンの高橋尚子さんはスイス・パテックフィリップ社製の腕時計だった。

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