藤井五段、公式戦通算64勝目&大量バレンタインチョコをゲット

スポーツ報知
終局後、笑顔を見せる藤井聡太五段

 今月、将棋界初の「中学生五段」となった藤井聡太五段(15)が14日、大阪市福島区の関西将棋会館で指された第49期新人王戦1回戦で、後手の古森悠太四段(22)を85手で下し、“バレンタイン対局”を、白星で飾った。

 この日は同館で複数の対局があり、棋士の会場入りの混乱を避けるため、バレンタイン対策として同会館の公式ツイッターで今月8日から「藤井五段を含め当日対局の棋士への手渡しはご遠慮下さいますようご協力をお願い致します」「宛名を棋士名にして郵送でお送り下さい」と、ファンに異例のアナウンスを行っていた。

 その効果もあって、会場入りに混乱はなかったが、藤井五段あてのチョコ・お菓子について日本将棋連盟スタッフは「数はお教えできませんが、とても持ち帰れない量です。たくさん届きました」。昨年は、デビューから3連勝したばかりの時期で、「ほとんどないぐらいだった」(同スタッフ)が、史上最多29連勝などの活躍で時の人となり、一躍モテモテに。

 完勝で公式戦通算64勝目とともに、たくさんの“愛”を贈られた藤井五段は「あはは。今までは縁がありませんでしたが、ありがたいことです」と笑顔。元々がチョコ好き。この日の対局場にも、イチゴ味のチョコを持ち込んでいた。もちろん、関西将棋会館に届いたチョコ・お菓子の数はダントツ1位。ちなみに2位は斎藤慎太郎七段(24)だという。

 藤井五段は、17日に東京都・有楽町朝日ホールで行われる朝日杯将棋オープン戦の羽生善治竜王(47)との公式戦初対戦に弾みをつけた。羽生竜王に勝った場合は同日午後、久保利明王将(42)と広瀬章人八段(31)の勝者と決勝を争い、藤井五段が優勝すれば「五段昇段後の全棋士参加棋戦優勝」の規定を満たし、六段に昇段する。藤井五段は「テレビ観戦する機会はないですが、オリンピックの選手の方のように、大きな舞台で結果を出したい」と意気込んだ。

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