大竹まこと、「転形劇場」時代の大杉漣さんを見た衝撃…「こんな風に突き詰めてやってる方がいるんだ」

スポーツ報知
大杉漣さん

 タレントの大竹まこと(68)が22日放送の文化放送「大竹まことゴールデンラジオ!」(月~金曜、後1時)に生出演し、21日に66歳で急逝した俳優の大杉漣さんとの思い出を明かした。

 番組冒頭で大竹は21日にテレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」の収録中に訃報を聞き「たけしさんなんかもソナチネとかHANA―BIだったよね、あの辺りからもっとお仕事が増えて、私なんかは昔の転形劇場っていうのを大杉漣さんがやってらっしゃった時から観客で見てたりしてて。言ってみればメジャーな街道があるとしたら、アンダーグラウンドの演劇が裏街道なんだけどね。そういうところからいらっしゃって。私より2歳も下でお亡くなりになったんで」と明かし、昨年3月に番組に出演した時の大杉さんとの対談を放送した。

 この時、大杉さんは転形劇場時代を振り返り「沈黙劇をやっていたんです。水の駅やってました。2時間半ぐらい、ただ歩くだけなんです。ボクがやったことは舞台の真ん中に支柱があって、水柱があって水がポタポタ落ちてるんです。その水を飲んで帰るだけです。それ16年、ボクそういう舞台を。それは演技っていうよりなんか体験のようなもんですよね。黙って沈黙を体験するようなもんですね」と話していた。

 大竹は「この水の駅を見た時は驚いてね。1時間半ぐらい上から下へ移動するだけなんだよ。動いているか動いていないかわからない。実験に近いようなことやって。オレたちもアングラだったけど、こんな風に突き詰めてやってらっしゃる方がいるんだ」と衝撃を受けたことを明かした。「アングラで出て来て近頃はバラエティもたくさん、こなしていらして、良い感じだなと思っていたんですが、とても残念です」と偲んでいた。

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