千代の国、どん底を支え続けた愛夫人に「三役」誓う!

スポーツ報知
千代の国(左)と愛夫人(2月17日)

 24日放送のTBS系「バース・デイ」(土曜・後5時)では、“角界屈指のイケメン力士”幕内・千代の国(27)=九重=が、妻・愛さん(27)と二人三脚で歩んだ奇跡の復活の舞台裏を追った。

 千代の国は2012年に21歳の若さで幕内にスピード出世したが、14年夏場所初日に右足かかとを骨折。2日目から休場し十両に転落した。さらに、その4か月後には両膝の持病が悪化し、3場所連続休場。番付は幕下にまで転落した。

 千代の国が「落ちてしまえば落ちた人。早く関取に戻りたい。早く強くなりたい」というように相撲界では十両以上の関取と、幕下力士の差は天と地ほど違う。十両以上は月収100万円以上の給料をもらえるが、幕下以下は給料ゼロ。幕内経験者も例外なく後輩関取の付け人を務める。「(後輩に)ご飯どうぞ、お茶どうぞというのはすごく悔しかった」と当時を振り返った。

 千代の国は15年春場所で、幕下のさらにその下、三段目まで番付が下がった。しかしこの場所を全勝優勝。次の場所で幕下に上がると、4場所続けて勝ち越しを重ね同年九州場所後に十両に復帰し、関取の地位を取り戻した。さらに2016年名古屋場所で幕内に復帰。幕内まで昇進した力士が、三段目まで陥落してから幕内に復帰するのは明治以降3人目の復活劇だった。

 その奇跡には、交際歴7年の愛さんの支えがあった。2人は19歳から交際開始。結婚も意識していたというが、千代の国が23歳で幕下に陥落したため結婚は一度立ち消えた。しかし愛さんは、けがの多い千代の国のためアスリートのボディケアをする資格を取り、結婚を待った。

 2人は千代の国の幕内復帰から約1年がたった2017年4月に結婚。18年初場所は右足を痛めていたため6勝9敗と負け越したが、場所後の2月17日に都内で披露宴を行った。

 披露宴には各界やスポーツ界などから約450人が参列、やっと晴れの日を迎えられたことに千代の国は「盛大ですてきな披露宴をできたことは、皆様方のおかげです」と涙で感謝した。

 今年の春場所(3月11日初日・エディオンアリーナ大阪)は夫人の実家がある大阪での本場所。千代の国は「2人で力を合わせて、三役を勝ち取りたいと思います」と力強く語った。

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