中村勘九郎・七之助が6月にスペイン公演開催を発表「歌舞伎のプライドを懸けて挑みたい」

スポーツ報知
スペイン公演を発表した中村勘九郎(右)と中村七之助

 歌舞伎俳優の中村勘九郎(36)、中村七之助(34)が28日、都内で会見し6月27日~7月1日にスペイン・マドリードのカナル劇場で「平成中村座スペイン公演」(全6公演)の開催を発表した。海外公演は2014年の米ニューヨーク公演以来4年ぶり。2人は「日本国のプライド、歌舞伎のプライドを懸けて挑みたい」と意気込みを語った。

 平成中村座は父の故・中村勘三郎さん(享年57)が、「江戸時代の芝居小屋を現代に」をテーマに、00年11月、東京・隅田公園でスタートさせた公演。海外公演は今回で4か国目となる。七之助が「藤娘」、勘九郎は中村鶴松、片岡亀蔵らと「連獅子」と、ともに歌舞伎を代表する舞踊を披露する。

 勘九郎は「連獅子は父から一番厳しく教わった、中村屋に欠かせない演目。情熱を届けるには一番いい。度肝を抜かせるぐらいの心意気でやりたい」と気合十分。七之助も「藤娘は父が『あんな難しい踊り、踊りたくないよ』と言っていた演目。ただ奇麗というだけじゃなく、藤の精の気持ちだったり、内面の美しさが伝わるようにやっていきたい」と抱負を語った。

 今回の公演はマドリードだが、バルセロナには父・勘三郎さんと旅行に出かけたことがあり、勘九郎は「父はスペインが好きでした。遺言で『(建設中の)サグラダ・ファミリアが完成したら、俺の遺影を持って見せてくれ』と言っていた」とも明かした。

 勘九郎は来年のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」で日本初の五輪選手となった金栗四三(かなくり・しそう)を演じるが、平昌五輪の日本選手の活躍に「パワーをもらいました」と刺激を受けていた。

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