今井美樹、映画の主題歌で“続”「PRIDE」…現在の自分重ねる

スポーツ報知
映画「終わった人」で主題歌を担当する今井美樹

 歌手の今井美樹(54)が映画「終わった人」(6月9日公開、中田秀夫監督)の主題歌を担当することが5日、分かった。

 舘ひろし(67)が主演し、定年後のサラリーマンの哀歓を描いた大人のロマンティックコメディー。静かにエンディングを彩る主題歌「あなたはあなたのままでいい」は、1996年に発表した代表曲「PRIDE」の続編を思わせるバラードで、99年に結婚した夫のミュージシャン・布袋寅泰(56)が当時と同じく作詞作曲を手掛けた。

 「私は今」と歌い始める「PRIDE」は当時33歳の自らの誓いを歌ったように聴こえて話題になったが、今回の「あなたは―」は「おかえりなさい心の故郷へ」と歌い出す。妻、そして母になった女性の慈愛にあふれた詞に、今井は現在の自分を重ねる。「今の年齢の自分が歌っていく本当に大切な曲が出来ました。私たち夫婦を照らし合わせながら『あなたはあなたのままでいい』と言う側の気持ちも言われる側の気持ちも描いている。この人、やっぱりすごいなと思いました」

 当然浮かんだのが22年前の記憶だった。「『PRIDE』の時も、私はこんなふうに生きていくと決めた時期に『私は今』と宣言する歌を布袋は書いて、この人すごいなと思ったんです。今回も大きな曲を書いてくれて本当にありがとうって」。一方の布袋も「この歌が今日も自分らしく生きていたいと願う人への静かなエールとなりますように」と願っている。

 今井は2012年に布袋、長女の3人でロンドンに移住した。「(多忙ゆえ)3人そろうのは少ないので一緒にいる時間が大切。お互いに支え合い、守り合い、家族の絆は深くなりました」。異国で奮闘する日々を、映画のテーマ「定年後」の思いにも重ねている。

 同曲などを収録したオリジナルアルバム「Sky」が6月6日に発売される。

 ◆これまでの今井×布袋 1992年発売のアルバム「flow into space」収録の2曲で布袋が作曲とギターで参加して初タッグ。布袋が初めて作詞作曲した96年発売の「PRIDE」は200万枚超のヒット。その後も「DRIVEに連れてって」など数々の作品を共作している。

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