濱田龍臣、「ジードとは一生の付き合い」 劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!! 10日公開

スポーツ報知
子役からイケメン高校生へと成長した濱田龍臣(カメラ・池内 雅彦)

 俳優の濱田龍臣(17)が主演する映画「劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!」(坂本浩一監督)が10日に公開される。ウルトラマンシリーズの劇場版最新作。昨年7月からテレビシリーズで主人公を演じてきたが、今作でいったん“卒業”となる。「ここまで泣いて、感動して、いとおしいと思える作品は初めて。ジードとは一生の付き合い。死ぬまで大事にします」と並々ならぬ思い入れを明かした。

 昨年4月、シリーズ最年少、16歳での主演を発表してからもうすぐ1年。7~12月にテレビシリーズが放送され、年末年始は連日ショーに出演。ほぼ毎週末、全国各地でイベントに参加してきたが、劇場版公開が一つの区切りになる。

 「寂しいですね。グランドフィナーレ(6月開催予定の最後のイベント)では普通に泣くと思う。撮影が終わった時も泣いたし、最終話を見て泣いて、打ち上げで泣いて…ここまで現場で泣いたのは初めて。まだ17年しか生きてないですけど、死んでも大事にしたい作品です。DVDボックスと一緒に棺おけに入りたいぐらい」。人気子役からすっかりイケメンに成長した濱田が、力強く思いを口にした。

 幼い頃から大ファンで、幼稚園の頃から夢は「ウルトラマンになること」。だからこそ、格別な思いを抱いて突っ走ってきた。

 「イベントで子供たちのキラキラした目を見ると、やっぱりウルトラマンってすごいって思って。プレッシャーもあったけど、自分が憧れていたからこそ、みんなが憧れるヒーローにならなきゃっていう使命感がありました。自分自身、全力を投じてきた作品なので、感慨深いものがありますね」

 ウルトラマンジードに変身する主人公・朝倉リクの設定は、19歳の特撮好きのアルバイター。共感する部分も多かったという。

 「僕も特撮好きで、オタク気質なところも多いんで、分かりあえる部分がすごくあって。世の中にも同じような人っていると思う。今までで一番、等身大のウルトラマンになったんじゃないかなと思います」

 巨大な人工頭脳・ギルバリスとの闘いが描かれる劇場版は昨年8~9月、沖縄を舞台に撮影した。

 「本当に暑かったです。でも、沖縄ならではの景色や雰囲気が映像に現れてると思うので、楽しみにしてほしい。迫力もありますし、ぜひ映画館で見てほしいです」

 6月のグランドフィナーレでいったんはジードを卒業するが、終わり、という気はない。今後、別シリーズでの特別出演や、続編にも期待している。

 「ジードはずっとやっていきたい。一生の付き合いだと思ってます。ウルトラマン100周年(2066年)、僕が66歳の時に決めゼリフの『ジーッとしてても、ドーにもならねぇ!』って声で登場するビジョンがもう見えていて、考えてニヤニヤしてるんです。最年少でウルトラマンになったってことは一番長くウルトラマンを演じられるってことでもありますから」

 17歳で幼い頃からの大きな夢をかなえた。厳しいスケジュールでの撮影を乗り越え、俳優として、今後の目標も見えてきた。

 「この作品で俳優を一生の仕事にしたいという覚悟が決まりました。役者として成長できたと思っているので、経験を生かしたい。ヒーローになったからこそ、次はダークな役もいいかな。金属バットを振り回しながら笑っているような、クレージーな感じの振り切った悪役に挑戦してみたいです。お芝居の色を変えていけるようにしたいですね」

 すでに芸歴は10年を超えるが、“芝居との闘い”は永遠に続くのだろう。

 坂本浩一監督の一言
「龍臣君は体も俳優としても成長期! 毎日背も伸びるし、芝居のスキルも伸びてます。子役時代から培ってきた経験と、持ち前の感覚の良さから、さまざまな役や状況を的確に把握し演じられる俳優さんだと思います」

 ◆劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!
 宇宙のどこかに隠された「赤い鋼」を探す巨大人工頭脳ギルバリスは、配下のギャラクトロン軍団を地球に送り込む。赤い鋼の手がかりが沖縄にあると知ったウルトラマンジード=朝倉リクは沖縄に向かい、美しく、どこか謎めいた女性・アイル(本仮屋ユイカ)と出会う―。テレビシリーズのレギュラーに加え、前作のウルトラマンオーブ(石黒英雄)らも出演する。

 フィギュアの宇野にそっくり!?「うれしいです」

 濱田は平昌五輪でフィギュアスケート男子銀メダリストの宇野昌磨(20)と顔がそっくりだと話題に。「知り合いに言われたことはないんですが、エゴサーチ(インターネットで自分の名前を検索すること)すると出てますよね。うれしいです」と笑顔。エゴサーチはほぼ毎日のようにするそうで「作品についてとか、どう思ってくれてるのか気になって。ジードの放送中はツイッターでもすごい勢いで『リク君頑張って』とか(ツイートが)流れてきました」。

 ◆濱田 龍臣(はまだ・たつおみ)2000年8月27日、千葉県生まれ。17歳。エキストラをしていた祖母の影響で子役の活動をスタートし、06年に本格デビュー。10年NHK大河ドラマ「龍馬伝」で坂本龍馬の幼少期を演じる。映画出演作は「ガッチャマン」「疾風ロンド」など。現在放送中のテレビ東京系「モブサイコ100」(木曜・深夜1時)では主演。趣味はゲーム、読書。身長175センチ、血液型A。

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