海老名香葉子さん、襲名騒動の質問に無言貫く

スポーツ報知
東京大空襲慰霊碑前での供養式に参列した(左から)林家正蔵、林家三平、海老名香葉子

 落語家・三遊亭好楽(71)の3番弟子で5月に真打ちに昇進する三遊亭好の助(35)が好楽の前名である林家九蔵(くぞう)を3代目として襲名することに対し、林家正蔵(55)が異議を唱えて襲名が取りやめになった騒動で、正蔵は9日、同じく襲名に反対したとされる母の海老名香葉子さん(84)とともに公の場に姿を見せた。

 2人は、正蔵の弟である林家三平(47)とともに東京都台東区にある慰霊碑「哀しみの東京大空襲」前での供養式に出席。終了後、正蔵は足早に現場を離れ、海老名さんは報道陣の質問に無言を貫いた。

 三平は「私は何も言える立場ではありませんです」とし「昨日も落語会で一緒(実際には7日に栃木県佐野市で好楽と二人会を行った)でしたから」とのみ語った。

 騒動は、好楽が弟子の好の助の真打ち昇進を機に、愛着ある前名・九蔵を贈ることを決めたことに対して正蔵が異論を唱えたもの。

 好楽は先代正蔵の遺族や一門の兄弟子の林家木久扇(80)に相談して了解を取り付けたが、2月に入って襲名の計画を知った正蔵と海老名さんから異論が出た。海老名さんから連絡を受けた好楽は海老名家に出向いて理解を求めたが、賛同は得られなかった。好楽は「根岸に行ってお話ししたけれど(香葉子さんに)『ダメですから』と言われた」と経緯を語っており、好の助のまま真打ちに昇進させることを決意した。

 一方の正蔵は「三遊亭に行かれたんだし、その一門で林家はおかしいでしょうというお話はしました。(落語)協会を出て行った方ですし、落語界であしき前例を作るのは良くないとは申し伝えました。名前を取り上げるとかそういうことは言っていません」と説明していた。

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