高橋一生&川口春奈が大人の純愛 映画「九月の恋と出会うまで」でダブル主演

スポーツ報知
初共演で大人のラブストーリーを演じる高橋一生、川口春奈

 俳優の高橋一生(37)、女優の川口春奈(23)が、2019年公開の映画「九月の恋と出会うまで」(山本透監督)でダブル主演することが19日、分かった。2人は初共演で、時空を超えたSFラブストーリーを演じる。

 16年に「書店員が選んだもう一度読みたい文庫・恋愛部門1位」(TSUTAYA)に選ばれた松尾由美氏の小説(双葉文庫)を実写化。OLの北村志織(川口)は部屋の壁から「1年後の未来にいる」という男の声に話しかけられ、隣に住む小説家志望の営業マン・平野進(高橋)を尾行。ある日聞こえなくなった声の謎を解くため共に行動する2人はひかれあっていく―。

 高橋は昨年、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」などで脚光を浴び、NO1ブレイク俳優に。今年は声優を含めて出演映画5本が公開予定だ。今作が恋愛映画初主演で「この先こういった恋愛映画に出演する機会も少なくなるかと思い、ぜひこの役をやらせていただきたいと思いました」。

 川口の映画主演は2年ぶり8作目。これまで女子高生など自身の年齢に近い役が多かったが今回は28歳の設定。大人のラブストーリーに「志織をかわいく生き生きと演じて幅広い世代の方に楽しんでもらえる作品にしたい」。以前から大ファンという高橋との初共演に「2人で撮ってる時に委ねられる安心感がある」と全幅の信頼を寄せる。

 3月上旬に撮影開始。高橋が物語の核心となるタイムリープ(時間移動)を説明する場面を演じ、「関係性が密になり始めるポイントからだったので、距離はおのずと縮まった」。甘いマスクと低めの声で人気の高橋だが、今作では寝癖全開でさえない男を熱演。尾行する役どころの川口は「一生さんを陰から観察して癖や気が抜けた時の顔をつかめた。何しててもカッコイイんです」。息ピッタリの2人が大人の純愛を自然体で演じていく。

 高橋が多くの作品から重宝されるのは、彼の「受けの力」によるものが大きい。相手の性別や年齢、設定上の恋愛感情の有無などにかかわらず、相手役の魅力を最大限に引き出すことができる。

 スターとされる人たちは自ら光源を放つことができるが、強力なスポットライトのようなまぶしさ、花火のような刹那的なはかなさなど、その輝き方はさまざま。高橋のもつ光の種別はおそらく「間接照明型」。共演者を優しく包むように美しく照らし、自分自身もしっかりと輝く。それは子役から舞台、映画、ドラマとジャンルや規模にこだわらず、さまざまな現場を踏んできたゆえのたまものだ。

 清らかな意志の強い瞳で、美少女として鮮烈な印象を与えてきた川口も23歳となり、大人の女優への転換期を迎えている。高橋のやわらかな光を浴びながらともに輝くことで、今作でまた新たなステップを踏み出すことになる。

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