藤井聡太六段が中学生ラスト対局を飾れず…公式戦連勝は16でストップ

スポーツ報知
井上慶太九段に敗れ、ハンカチを手に盤面を見つめる藤井聡太六段

 将棋界の史上最年少棋士・藤井聡太六段(15)が28日、大阪市福島区の関西将棋会館での王将戦1次予選で、先手の井上慶太九段(54)に137手で敗れ、中学生ラスト対局は白星で飾れなかった。

 藤井六段にとってはこの日は2017年度の最終対局でもあった。勝数は61のままで、1992年度の羽生善治竜王(47)、01年度の木村一基九段(44)と並ぶ歴代単独4位。勝率は、その年度の木村九段(61勝12敗、約8割3分6厘)と同じ数字で4位タイとなった。すでに連勝(29連勝=16年度からまたぐ歴代1位)、対局数(73=歴代十傑圏外)は制している。

 公式戦は16連勝でストップ。ここで勝って、高校生最初の対局で2018年度の始動戦(4月5日、棋王戦・古森悠太四段戦)も飾れば18連勝で、連勝記録が“年度またぎ”になっていたが、仕切り直しとなった。藤井六段は「仕方がないこと。内容を反省したい」と話した。

 井上九段とは初手合い。持ち時間は各3時間だが、41分間の長考が2度あり、1分将棋で時間とも戦う苦しい展開。96年に7冠を達成したばかりの羽生竜王にすぐに土を付け、“羽生7冠を初めて倒した棋士”と呼ばれたベテランに逆転を許した。

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