渡辺棋王が6連覇…永瀬七段をフルセットで退ける

スポーツ報知
6連覇を達成した渡辺明棋王

 将棋の第43期棋王戦5番勝負が30日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、先手の渡辺明棋王(33)が109手で永瀬拓矢七段六段(24)に勝ち、対戦成績3勝2敗で防衛。6連覇を達成した。

 終局直後の渡辺棋王は「大変な年度だったので、このタイトルが残ってくれたのはすごくうれしく思います」と述べた。

 永世竜王と永世棋王の資格を保持する第一人者だが、今期は竜王を失冠し、順位戦A級からも陥落。年度勝率が5割を割り込むなど苦しんだが、若き挑戦者を相手にタイトルを死守した。「(今年度は)タイトル保持者にふさわしくない成績を取ってしまったので、これを糧にして、また4月から改めてやっていきたい」。

 一方、2度目のタイトル戦で、初栄冠とはならなかった永瀬七段は「なかなか結果が出ないので、新年度は頑張りたい」と話した。

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