特別養子縁組でママになった瀬奈じゅん「新しい家族の形があることを知って欲しい」

スポーツ報知
瀬奈じゅん

 2月に特別養子縁組が成立し、子どもを授かった元宝塚歌劇団月組男役トップスターで女優の瀬奈じゅん(44)が、3日放送のフジテレビ系「ノンストップ!」(月~金曜・前9時50分)にVTR出演し、母親になった喜びや特別養子縁組について語った。

 瀬奈は2012年にダンサーで俳優の千田(せんだ)真司(33)と結婚。その後、不妊治療で7回の体外受精を経験。今年2月26日に家庭裁判所への申し立てが受理されたため、実子として入籍に至ったと発表していた。子どもについて「高速ハイハイがはじまり。つかまり立ちで伝え歩きをしています。もう目が話せない状態」と母となった喜びを語った。。

 一方で、不妊治療を振り返り「ホルモン治療で薬漬けの毎日だった。ホルモンバランスが乱れて自律神経も乱れ、私にとってはその2年間が地獄のようで」。夫の千田から「血のつながりにこだわる必要はない」との提案を受け特別養子縁組を決断したという。

 「何が大切って、子どもが出来ることが大切なんじゃなく。子どもを育てることを頑張りたくて不妊治療をしている。身も心も金銭的にも、いっぱいいっぱいになってしまう前にこの制度を知って、新しい家族の形があるということを選択肢の一つとして知っておいて欲しい」と語った。

 また、公表したことについては「舞台に立つ仕事をしているので、あの時妊娠していなかったのに『どうして子どもがいるの?』ってなる。そうなった時に、傷つくのは子どもだったりするので、色々考えた結果公表することにした」と明かし、子どもについては「人の痛みの分かる思いやりのある子になって欲しい。皆さんが子に思う思いと一緒です」と話した。

 ◇特別養子縁組 養子となる子供と実親(生みの親)との法的な親子関係を解消し、実子と同じ親子関係を結ぶ制度。家庭裁判所の決定によって成立する。その条件は下記4つ。〈1〉養子となる子供の実父母が同意していること、〈2〉養親は25歳以上の夫婦であること、〈3〉養子となる子供の年齢が家庭裁判所への審判請求時に6歳未満であること、〈4〉養親は養子となる子供を6か月以上監護していること。厚生労働省によると、2015年の特別養子縁組の成立件数は542件。増加傾向にある。

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