外国人女流棋士のカロリーナ女流1級がカロリーメイトと栄養スポンサー契約「日本語的なダジャレですね…」

スポーツ報知
「カロリーメイト」と栄養スポンサー契約を結んだカロリーナ・ステチェンスカ女流1級

 大塚製薬は3日、同社のバランス栄養食品「カロリーメイト」による栄養スポンサー契約を将棋界初の外国人女流棋士であるカロリーナ・ステチェンスカ女流1級(26)と締結すると発表した。将棋棋士が企業とスポンサー契約を結ぶのは極めて異例だ。

 まさかの「カロリー」タッグだ! 都内での会見に臨んだステチェンスカ女流1級は「将棋は頭脳スポーツ。初段に上がりたいので力を借りて、カロリーナとカロリーメイトで一緒に頑張っていきたいと思います」と共闘宣言。大塚製薬が起用理由として「名前に運命的なものを感じた」としたことについては「日本語的なダジャレですね…」と笑顔を見せながら「日本に来た時、カロリーメイトを見て『似てるな』と思いましたけど、こんなにすごいことになるのは読めなかった」と、さすがに想定不能の展開だったことを明かした。

 ステチェンスカ女流1級はポーランド生まれ。2008年に母国で将棋と出会い、女流棋士を志して来日。昨年、女流棋士正資格である女流2級に昇級した。今春、山梨学院大を卒業してから都内で人生初の一人暮らしを始めた。「けっこう楽しいです。牛丼とか自分で作っていますけど、カロリーメイトも食べます。100%将棋に全てを懸けます」と飛躍を誓う。

 6月からはステチェンスカ女流1級の歩みを描いたアニメ「すすめ、カロリーナ。」がウェブサイト上で公開される。「マンガがきっかけで将棋と知ったので、アニメになるのはうれしいです」

 長時間にわたって戦う対局中に棋士がカロリーメイトを摂取する例は多く、同商品の愛好者として将棋ファンの間で知られる元名人の丸山忠久九段(47)が現在「カロリーメイトゼリー」のテレビCMに出演している。偉大な棋士とのコラボとなるステチェンスカ女流1級だが「丸山先生とはレベルが違いすぎるので、比べられません…」と恐縮した。

 棋士が企業と契約するケースは極めて珍しいが、サラリーマンから棋士に転じた瀬川晶司五段(48)が唯一、NECと所属契約を結んでいる。

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