オフィス北野・森社長、自らの報酬既に大幅減額 軍団ととも新体制で立て直しへ

スポーツ報知
コメント発表直前にオフィス北野に姿を見せた森昌行社長

 タレント・ビートたけし(71)の独立を巡る騒動で、たけし軍団と対立していた「オフィス北野」の森昌行社長(65)は9日、報道各社へのファクスでコメントを発表し、自らの経営に対する不信感により独立に至ったたけしに謝罪した。軍団と共に同社を再生させる方針も表明し、スポーツ報知の取材に自らの報酬の大幅減額を明かした。

 膠着(こうちゃく)状態が続いていた騒動に、ようやく着地点が見え始めた。森社長は文書で「私の経営方針がたけしさんの理解を得られぬまま、そこから生じた不信感の数々によって独立された。たけしさんに謝罪すると同時に、得た教訓をバネとして予想される諸問題に向き合っていきたい」とし、関係者や所属タレントに対しても謝罪の意を示した。

 さらに森社長は自らの報酬について「既にカットしています。まずやるべきこと。従業員の給与体系の見直しをするのに自分の利益を守ることなんてできないです」と明言。新体制における最大の課題は、たけしの離脱による収益減だが、まずは自身の報酬の大幅カットを明らかにした。

 またコメント発表後、社内で報道陣に対応した際は「たけしさんの人生のドラマのストーリーがあるように、演者(タレント)、スタッフ、家族の人生にもストーリーがある。投げ出して逃げ出すわけにはいかない。責任者としての責務がある」と同社を立て直す覚悟を見せていた。

 森社長は、軍団の番頭格であるガダルカナル・タカ(61)との話し合いを重ね、新体制構築に向けた協議を始めることで合意した。コメント発表の同時刻にフジテレビ系「バイキング」に生出演していたタカは「森さんの経営上のミスで、たけしさんが独立せざるを得なかった状況をきちんと伝えてほしいというのが軍団の意思。我々が望む方向で森さんが受け入れてくれたのであればのみましょう」と明かした。今後、他のメンバーも含めて森社長と直接会談するという。

 ◆ビートたけし独立を巡る経緯

 ▼3月12日 たけしが「たけし軍団」メンバーに独立を伝える

 ▼同14日 独立の事実が明らかに

 ▼同17日 たけしがTBS系「新・情報7daysニュースキャスター」で独立について初めて発言。株式処分や退職金辞退、巨額資金をオフィス北野に残したと明かす

 ▼4月1日 たけしが新事務所「T.Nゴン」所属に。軍団メンバーが各ブログなどで声明文を発表。たけしの独立に至る経緯を説明

 ▼同2日 軍団メンバーが決起集会。共闘を誓う

 ▼同3日 たけしが騒動勃発後、初の公の場。「いちばん裏切るヤツはいちばん働くヤツ」などと語る

 ▼同7日 たけしが「―キャスター」で将来的な軍団との合流を示唆

 ▼同9日 森社長が謝罪し、軍団メンバーと新体制構築に向けた話し合いを始めると表明

芸能

×