市川猿之助、舞台での骨折事件語る「首が絞まった状態で、ちょっと行ったら首が飛んでいた…」

スポーツ報知
市川猿之助

 歌舞伎俳優・市川猿之助(42)が18日放送のフジテレビ系「梅沢富美男のズバッと聞きます!」(水曜・後9時)にゲスト出演し、昨年10月に舞台出演中に左腕を骨折した事故について語った。

 猿之助は昨年10月9日に東京・新橋演舞場で「スーパー歌舞伎2 ワンピース」に出演中、舞台装置に巻き込まれけがをした。左腕を骨折する重傷だった。

 同番組の司会で親交が深い梅沢富美男(67)の取材に応じる形で当時のことについて語った。事故直後に梅沢は病院にお見舞いにいったという。対面した梅沢は「見たときに『終わったな』と感じました」と当時の衝撃を語っている。

 猿之助は左ほおをさすりながら「(ここに)ひっかき傷があって、衣装がグッと(舞台装置に)挟まって。このまま首が絞まった状態になって、ちょっと行ったら首が飛んでいた状態」と数センチずれていたら危険な状況だったと明かした。

 さらに「挟まったときには『お坊さんになろう、出家して』と思ってた、でも腕がついていたんで、これは『役者やれ』ってことだと思って。必ず治ると思ったんですよ」と当時の心境を語った。

 一番考えたのは、共演者や周りのスタッフのことだったという。「僕が事故にあって、阿鼻叫喚(あびきょうかん)だったんです。みんなが僕を助けようとして。黙っていても(事故が)自分のせいだと思いこんでいる人だし、追い打ちをかけることになれば、彼らの心の傷の方が深いわけだし。(舞台の)操作盤の人はセリを動かす度に(事故のことを)思い出すだろうし…」と事故から20日後のカーテンコールではあえて、事故が起きた花道のスッポンから登場した。これもスタッフへの配慮だったという。

 3か月後に舞台復帰を果たした猿之助は、4月に大阪松竹座で「ワンピース」を上演。その初日に番組のインタビューに応じ「再生には時間がかかりますが…。完治はしていないですよ。腕が今まで通りには動かないという、それを受け入れてしまえば別に…。僕より大変な人はもっと世の中にいますから」と現在の心境を語っている。

 番組では猿之助が亀治郎を名乗っていた16歳の時に梅沢が所属する大衆演劇「梅沢劇団」の舞台に上がったことも紹介。歌舞伎俳優が大衆演劇の舞台に上がるのはタブーとされているが、猿之助が懇願し実現。梅沢は「感動したというか袖でヤキモチを焼いていた。俺が15~20年で物にしたものを、なんで16の子供ができるんだろう」と自称300年に1人の天才が嫉妬したことを隠さなかった。

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