元宝塚トップ・順みつきさん死去 「ベルばら」でオスカル、「風と共に去りぬ」でスカーレット役演じる

スポーツ報知
1977年の宝塚月組「風と共に去りぬ」の一シーン。手前のスカーレット役が順みつきさん(後方はレット・バトラー役のトップスター・榛名由梨)

 宝塚歌劇花組元トップスターで女優の順みつき(じゅん・みつき、本名・光木千枝子=みつき・ちえこ)さんが17日午後7時15分、胃がんのため大阪府豊中市の病院で死去した。70歳だった。

 関係者によると、順さんは昨年ごろから体調が悪く、東京から地元・兵庫の近くに移り、入院。食事もできない状況が続いていたという。

 順さんは1968年に宝塚歌劇団に入団。雪組に配属後、星組に組替えされ、76年に「ベルサイユのばら3」で男装の麗人オスカルを演じた。

 さらに77年に月組に移り、「風と共に去りぬ」初演時ではスカーレット・オハラ役が高く評価された。80年、4組目の配属となった花組でトップスターに就任。83年の退団後は舞台を中心に活躍した。

 「風と―」で主人公レット・バトラーを演じ、順さんとコンビを組んだ5期先輩の元トップスター(月組・花組)の榛名由梨は「ミッキー(順さんの愛称)は4組全部回ったぐらい、各組から欲された人でした。潤滑油のような存在。私にもパワフルに情熱を向けてくれた。丁々発止のやりとりで、植田紳爾先生(脚本・演出)は『2人から電気をバチバチ感じる』と、おっしゃってくれた」と悼んだ。2014年の宝塚歌劇100周年記念のOG公演で共演したのが最後だったという。

 葬儀・告別式は20日午前11時半から大阪府吹田市桃山台5の3の10、公益社千里会館で。喪主は姉・阿部靖子(あべ・やすこ)さん。

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