大泉洋、難病役も「真摯に演じられたら」…映画「こんな夜更けにバナナかよ」主演

スポーツ報知
主演映画で難病患者役に挑む大泉洋

 俳優の大泉洋(45)が映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」(今冬公開、前田哲監督)に主演することが22日、分かった。難病の筋ジストロフィーを抱えた実在の人物を演じる。

 講談社ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞をダブル受賞した渡辺一史氏の著書「こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち」(2003年)が原作。12歳の時、筋肉が次第に衰えていく筋ジストロフィーを発症し、42歳の若さで亡くなった鹿野(しかの)靖明さんと24時間態勢で彼を支えたボランティアたちとの交流を描く。

 鹿野さんと同じ北海道出身の大泉は、脚本を読み、「生きざまに衝撃を受けた」と語る。生前の映像を見たり、ボランティアに関わった人に話を聞くなどして役作りする予定。「難病を抱えながらもハンデと捉えず、自分のやりたいように“ワガママに”生き抜いた生涯。タイトルの通りバナナが食べたいと思えば、深夜でも自ら集めたボランティアにお願いする。『障がいがあるから』と遠慮することなく1人で生活し、仕事も、ケンカも、恋もして、どこまでも対等に人と向き合い続けた鹿野さんの人生に強烈に惹(ひ)かれました」。コミカルなイメージが強い大泉だが、シリアスな演技にも期待が高まりそうだ。

 持ち前のバイタリティーで主人公が周囲を巻き込んでいく姿は見どころの一つ。初めて車椅子を使ったシーンにも挑戦する。「ワガママを言っても、周りから愛された続けた鹿野さん。その理由を考えながら、真摯(しんし)にコミカルに演じられたら」と意気込んだ。

 高畑充希(26)が鹿野さんと心を通わせていくボランティアの女子大生・安堂美咲役。三浦春馬(28)が美咲の彼氏で医学生の田中久役を演じる。3人は初共演。撮影は全編北海道で行われる予定で、5月下旬にクランクインする。

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