生駒ちゃん、涙の乃木坂卒業ライブ「ただの素人をここまで育ててくれてありがとう!」

スポーツ報知
白いドレス姿で乃木坂最後のステージに立った生駒里奈

 乃木坂46の生駒里奈(22)が22日、東京・千代田区の日本武道館で卒業コンサートを行った。2011年の結成から7年の活動を振り返り「ただの素人をここまで育ててくれてありがとう!」と満員の1万2000人のファンに涙で別れを告げた。1期生でデビュー曲から5曲目までセンターを務めた乃木坂の顔のラストステージに、白石麻衣(25)、西野七瀬(23)ら主要メンバーも号泣した。今後は女優、タレントとして幅広い活動を目指す。

 白のドレス姿で登場した生駒が自ら青色のサイリウムをともし、ラストステージの幕が開けた。客席の無数の青い光を前に「ついに始まりました卒業ライブ。楽しんでいくぞ!」とシャウト。2曲目の「おいでシャンプー」では客席に向かって「生駒ちゃんのことが~?」と呼びかけ、「大好き~!」の大音量が武道館を揺らした。

 この日はデビュー曲「ぐるぐるカーテン」から最新曲「シンクロニシティ」まで25曲を熱唱。曲目は「楽しいライブに」という思いから自ら選曲した。ソロ曲では途中で音程を外し「最後の最後までこんなもんか~」と頭をかいて笑いを誘った。

 だが最後のあいさつでは涙を我慢できなかった。「ただの素人をここまで育ててくれてありがとう…」。声を詰まらせると「もっともっと険しい道を上りたいと思ってしまったんです。こんなすごい場所にいるのにわがままだと思います」と泣いて訴えた。

 創設メンバーの1期生に選ばれ、2012年にデビュー。ショートカットに秋田美人らしい色白の肌、明るい笑顔でたちまち人気者に。デビュー曲から5作連続でセンターを務めるなど、これまで6曲での単独センターはグループ最多。昨年の日本レコード大賞を受賞するなど国民的グループに上り詰めた乃木坂を創成期からリードしてきた。

 15年の「太陽ノック」以降、センターを務めることはなかったが、一つ心に決めていることがあった。「いつもグループの先頭に立つ」。ダンスのレッスンでも率先して声を出すほか、番組収録やコンサートなどで楽屋を出てステージに向かう際、いつも先頭を歩いた。「グループの精神的支柱」(関係者)として、文字通り背中で引っ張ってきた。

 5月6日の握手会(千葉・幕張メッセ)が乃木坂のメンバーとして最後の日になる。1月期のテレビ東京系ドラマ「オー・マイ・ジャンプ!」の好演で女優の素質を見せたほか、バラエティー番組でも臆せず“変顔”を披露するなどタレント性も抜群。「心の底から楽しんでもらえるエンターテイナーになりたい」という誓いを胸に新たなステージを目指す。

 ◆生駒 里奈(いこま・りな)1995年12月29日、秋田県生まれ。22歳。2011年8月、乃木坂46の1期生オーディションに合格し、上京。12年2月のデビュー曲「ぐるぐるカーテン」から5作目「君の名は希望」まで連続でセンターを務めた。14年2月、AKB48チームBに兼任で加入し、第6回総選挙では14位で選抜メンバー入り。15年3月に兼任解除となり、同年7月発売の「太陽ノック」で2年ぶりに乃木坂46のセンターに復帰した。過去20作全てに選抜入り。今年1月、卒業発表。最新曲「シンクロニシティ」カップリングの「Against」が最後のセンター曲となる。趣味はアニメ観賞、買い物。身長153センチ。血液型AB。

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