カープ愛する「カープ芸人」アンガールズ、“衣笠魂”の継承を誓う

スポーツ報知
16年、RCC中国放送のカープ優勝パレード中継特番で衣笠祥雄さん(左)と共演した田中卓志(右)、山根良顕

 プロ野球・広島で活躍した衣笠祥雄さんが23日に上行結腸がんのため71歳で亡くなった。広島県出身でカープを愛する「カープ芸人」としても知られるお笑いコンビ「アンガールズ」はショックを隠せなかった。

 田中卓志(42)はこの日「あまりに突然な訃報、驚きと悲しみでいっぱいです」と衣笠さんとの別れを惜しんだ。

 カープファンになるきっかけが衣笠さんだった。小学生時代の1987年、初めて父親と広島市民球場に足を運んだ。衣笠さんが、ルー・ゲーリッグの持つ2130試合連続試合出場の世界記録(当時)に到達する直前の試合。「父親から『衣笠はすごい人じゃけぇの!』と教えてもらい、子供ながらに『そんなにすごい人がカープにいるんだ!』と。それからカープの試合を欠かさず見るようになりました」と回想する。

 引退後も野球解説者として、人情味のある語り口で多くの人に慕われ、愛された衣笠さん。「選手への愛にあふれ、気持ちの良い解説で大好きでした。優しくユーモアにあふれた方。僕みたいな芸人にも優しく接してくださった」と田中。山根良顕(41)も「どの選手にもリスペクトと愛を持って解説していて大好きでした。お仕事で会う時は、いつも『頑張ってるね』と言ってもらい、優しくて愛のあふれる方でした」。2人もRCC中国放送「イマなまっ!SP」などで一緒に仕事をする機会に恵まれ、その人柄に魅了されていた。

 昨年12月27日、RCC中国放送の特番が最後の共演になった。田中は「『鉄人』と呼ばれた衣笠さん。まだ信じられないですが、安らかにご永眠されますようご冥福をお祈りします」。山根は「デッドボールを受けても、『気にするな』というようなジェスチャーも尊敬できる方。僕たちも人へのリスペクトを忘れないようにしようと思う」と“衣笠魂”の継承を誓った。

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