役所広司ら映画「孤狼の血」の出演者が銀座ジャック!?

スポーツ報知
完成披露試写会に登場した出演者ら

 俳優の役所広司(62)、松坂桃李(29)らが25日、東京・丸の内TOEIで行われた映画「孤狼の血」(5月12日公開、白石和彌監督)の完成披露試写会に登壇した。

 警察内の対立と暴力団の抗争を描いた、人気作家・柚月裕子氏の同名小説が原作。「仁義なき戦い」などの東映実録路線を継承した男臭いハードボイルドな作風は公開前から話題となり、注目の一作だ。

 舞台あいさつ前のイベントでは劇場周辺が約3分間、通行規制され、役所、松坂、江口洋介(50)、真木よう子(35)ら主要キャストがトラックの荷台に乗って登場。昼過ぎまで降っていた大雨は映画の完成を祝うかのようにやみ、青空のもと、男性陣は黒色のタキシード、女性陣は黄色を基調としたドレス姿で大歓声を浴びた。役所は表情一つ変えなかったが、松坂は「うおっ」と熱気に驚いた様子。銀座一帯が華やかな熱気に包まれた。

 暴力団員も圧倒するような破天荒な刑事・大上(おおがみ)を演じた役所は「ヤクザ関係者役の方は、普段は社会人を装っているが、根は不良なのでのびのびと演じている。その一方で、僕と松坂さんは正義の味方をやっている」とニヤリ。さらに「初めて白石監督に会った時に『元気のある日本映画を作りたい』とおっしゃっていて、何とか元気になる映画を作ろうと思っていた。楽しんでいただけるはず」と熱を込めた。

 手段を選ばない大上のやり方に疑念を抱きながらも影響を受けていく新米刑事・日岡を演じた松坂は、劇中のキーアイテムとなるライターを役所からもらったという。「役所さんとバディものをできたことが何よりも宝。本当に自信を持ってお届けできる作品です」と胸を張った。

 ◆孤狼の血 1988年暴対法成立前の広島を舞台に、暴力団系金融会社社員の失踪事件解決に奔走する刑事たちと暴力団組織の激しい抗争を過激な人間ドラマで描く。原作は2015年に出版され、ベストセラーに。第69回日本推理作家協会賞。第154回直木賞候補。「このミステリーがすごい!」16年版国内編第3位にも選ばれた。続編「凶犬の眼」も出版され、話題を呼んでいる。

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