中村獅童、中村七之助が9月にパリで歌舞伎

スポーツ報知
会見した中村獅童と中村七之助

 歌舞伎俳優の中村獅童(45)、中村七之助(34)が26日、東京・有楽町の外国特派員協会で会見。9月13~19日に仏パリの国立シャイヨー劇場で出演する「松竹大歌舞伎」について抱負を語った。

 日仏友好160周年を記念した複合型イベント「ジャポニスム2018:響き合う魂」の公式企画として上演。パリでの歌舞伎公演は11年ぶりで「色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)」(通称・かさね)と「鳴神(なるかみ)」を上演する。

 獅童は「今回やらせていただくのは古典中の古典。『鳴神』は日本でも人気の演目なのでパリの方々も喜んでいただけると思う。06年の浅草歌舞伎の時に(坂東)三津五郎のお兄さんに教わったことを思い出しながら、先人の魂を感じつつ演じていきたい」。昨年12月18日に生まれた長男も一緒に行くことを明かし「息子は生まれて初めての海外なので楽しみ」と父親の顔も見せた。

 七之助も「数多くいる歌舞伎役者の中から私を選んでくれたこと、うれしくもあり、責任も感じております。祖父が初めてフランス公演をし、代々受け継がれている。先陣がのこしてくれたもの、愛する歌舞伎の魅力を伝えたい」と笑顔で語った。

 外国人記者から大相撲の女性土俵問題にからめ、将来、歌舞伎の舞台に女性が上がる可能性を聞かれると獅童は「今までも、子どもに限って出ることはある。自由に女優さんが出演するというのは…どうなんでしょう? ないかも知れないですね」と慎重に言葉を選びながら回答。松竹の迫本淳一社長が「歌舞伎は元々女性の芸術なので可能性はあるんじゃないですか」と言及すると、七之助は「女方としては、本物女性には(美しさで)勝てない。おまんま食い上げになってしまうので困る」と笑わせていた。

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