たけし、旭日小綬章受章「身に余る光栄。ノーベル賞を目指します」

スポーツ報知
旭日小綬章を受章した北野武監督

 政府は29日付で2018年春の叙勲受章者を発表した。今回最高位の旭日大綬章には高村正彦元外相(76)ら16人を選んだ。映画の北野武監督(71)、将棋棋士の加藤一二三・九段(78)らに旭日小綬章を贈る。受章者は旭日章976人、瑞宝章3175人の計4151人。このうち民間人は1906人で全体の45・9%を占めた。女性は399人で9・6%だった。民間人、女性の受章数は03年の制度改正以降で最多。大綬章は天皇陛下が5月8日に皇居で授与する。

 数々の栄誉に輝いた北野監督に、また新しい名誉が加わった。科学、文化、スポーツなどの分野で活躍した人が受章対象となることが多い、旭日小綬章を受章。前所属事務所「オフィス北野」から独立し、今月から所属している新事務所「T.Nゴン」を通じ「身に余る光栄。この綬章を糧に、より芸道に磨きをかけノーベル賞を目指します」とのコメントを寄せた。

 映画監督で最近同章を受章したのは2008年の降旗康男監督(83)、09年の大林宣彦監督(80)ら。日本を代表するフィルムメーカーとして評価を受けた形だ。

 北野監督は、賞や表彰などに対する意欲を隠さず語る。16年、フランス政府から「世界中で名を馳(は)せたアーティスト」と称され、レジオン・ドヌール勲章の「オフィシエ」を授与された時には「素直にうれしい気持ちでいっぱいです。これからも自分のスタイルを守りながら、さまざまな仕事に精進してまいります」と語っていた。そして今回の受章にも「身に余る光栄」とストレートな感謝の言葉を選んだ。

 お笑いタレントのビートたけしとして常々「人間国宝になって尻を出したい」と“野望”を口にしているが、今回は今後について「ノーベル賞を目指します」とコメントした。これは決して冗談ではなく、決意表明だ。

 ノーベル賞におけるカテゴリーで文化を対象にしたものは文学賞のみ。独立を機に、週刊文春で書き下ろし小説「ゴンちゃん、またね。」を発表するなど、作家活動を本格化させようとしている。独立して新たな環境に身を置き、さらなる目標へと走り出している。

旭日小綬章を受章した北野武監督

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